私が資格を取得したCHC30712の時は全部で「15units」でしたが、2018年現在のCHC30113コースは「18units」に増えています。詳しい内容はこちら↓
ここでは、実際にどのように学んだか実体験を紹介します。
テキストとアセスメントレポート
各テキストは、1.5から2cmの厚さ。どれも100ページ以上記載されていて内容がかなり深いもの。
私の時は15単位必要だったので修了時には分厚いフォルダー3冊分の宝になりました。
内容は、「子供達と効果的に対話する方法」「子供たちの興味、発育に必要なこと」「fine motor skillと gross motor skill」 などを始め、子供たちに携わる法律関係に至るまで幅広く学びました。
各テキストの最後にその内容に応じたアセスメント項目が設定されています。
その中には「プログラムの作成とそれに必要な物、設置場所」「食事の献立作成(アレルギー対応含む)」「施設のブロッシャー 作成 」から実際に資格者として働くと必要になる「子供の発育記録」の提出もありました。
私が提出した一部です。(Learning Story)
コースの期間にもよりますが、1年コースだったので最低月に1単位のアセスメントを提出。そのスケジュールは全てトレーナーが誘導してくれました。
実践訓練で学んだ事
ロングデイケアは組織として担当ローテーション、ファミリーデイケアは実際に自身がケアラーになって仕事をする流れを学びました。
ロングデイケアでした事
私の場合は、8時半から16時まで週3日ペースでお願いしました。
ボランティア訓練生なので特に責任のある担当はありませんでしたが、
- オムツ交換
- 食事の準備片付け
- 各種遊びや昼寝の準備とサポート
- 洗濯・掃除
などほぼ1日の流れのお手伝いをしました。
やはり悪評通りでプログラムもなく、ただスケジュールをこなすだけの日々でした。テキストで学んだ「あるべき正しいサンプル」の場所ではなかったので、逆に「改善されるべき事項」を学べて良かったです。疑問に思う事が発生する度に記録に残しておき、トレーナーに確認していました。
どれだけ「あるべき姿」でなかったかは”実践訓練で見た!悪評デイケアの実態”の記事でご覧ください。
ファミリーデイケアでした事
ファミリーデイケアでは、もっと子供たちと身近に接する機会を得ました。
ケアラーは、息子がお世話になったベテランの方でとにかく熱心。
前のロングデイケアとは正反対で「これぞテキストで学んだ理想の姿」でした。
毎日担当する子供の組み合わせが変わるので、それに合わせてプログラムが組まれていて全て目的を意識した内容。
例えば、外での水遊びを兼ねてカーウォッシュの代わりに「TOY CAR WASH」やモーニングティーで使ったお皿やコップをママ事遊び風にして「食器洗いと片付け」を一緒にし、「片付けの習慣」「お手伝い」「分担」を学ぶのです。
更には、おもちゃの片付け時に「1,2,3,・・・」と数えながら元に戻すなど至る所でカウントする習慣付け。
キンディプログラムはなくとも、3~4歳児にはプレップ前までに「アルファベット」が認識出来るようにも取り組んでいました。ミルクボトルのキャップにそれぞれ「A,B,C・・・」と書いて、子供たちに自分の名前の英字をピックアップさせるなど遊びながらの工夫を多々学びました。
日本の文化紹介
ここでは「異文化を学ぶ」というテーマで私に時間を与えてくれました。
やった事は、
- 日本の国旗パズル(手作り) ー自分で白い厚紙に日の丸を描き、適当にパズルらしく線を書いて切り取り完成。
- 被り物 ‘折り紙兜’ とペイント・その他の折り紙 ー新聞紙2枚を子どもたちが被れるサイズにテープでくっつけて正方形を作る。あらかじめ自分で折り目を付けて線を記入しておく。当日は子供たちと一緒にその折り目通りに作った後、ペイント。他の折り紙もあらかじめ折り目をつけて一緒に作りました。
- カタカナ名前の切り絵塗り絵ーA4サイズ(もしくはその半分)の紙に各子供の名前をカタカナで記入した後、カッターで切り抜く。その下に別の同じサイズの紙を敷き、ずれないように四隅をマスキングテープでとめておく。子供たちはトップの紙をローラーを使ってペイント。もしくは色鉛筆で塗る。その下の紙にペイントされたカタカナの名前が登場!
- しまじろうDVDを使った日本語の歌とダンス
- 手巻き寿司作り
- 蒸しパン作り(レンジで簡単に出来るレシピ)ケアラーが「手作り」に熱心な方だったこともあり、切り絵をした紙を使っての塗り絵からヒントを得て3番のカタカナ塗り絵に使用しました。
*「カタカナ切り絵の塗り絵」は”作り方と英語での説明実例”の記事をご覧ください。
*「蒸しパン作り」のレシピは”材料と作り方”の記事で、英語での説明サンプルは”蒸しパンを英語で紹介”の記事をご覧ください。
もしトラブルがあったら?全て記録日誌をつけておく。
実践訓練場所が必ずしも適しているとは限りません。トラブル防止の為に出来る事とチェック項目が紹介されたサイトもあります。↓
私の場合、ロングデイケアはもともと親の立場として見学し更には評判も加えて「避けたい訓練場所」でした。ただロングデイケアはそこ1つだけ、組織の一員として学べる唯一の場所だったのでトレーナーの指示通りにとりあえず行きました。
結果、規定違反の「訓練生一人を残す(たばこを吸いに行く為)」行為が続いたり、プログラムらしき物が一向に存在せず毎日同じように自由時間で勝手に遊ばせるだけだったり、オムツ管理さえ出来ていない、挙句の果て掃除機もない状況でした。マネージャーはオフィスに籠りっきり、しかも午前中のみで帰る日々。
その後は若いスーパーヴァイザーが引き継ぎ、訓練生として働いている子の二人だけが残される。訓練生もスケジュールはあれど、プログラムがないので学ぶ事がない。スーパーヴァイザーも他の何人かの訓練生も大のタバコ好き。そこに友人たちが遊びに来て仲間入り。
私に出来る事は掃除から洗濯といった雑用含め、子供たちと本を読んだり前向きに頑張りましたが、トレーナーと相談してファミリーデイケア訓練に切り替える事になりました。
全てその日の記録を残して置く事が後程トラブルがあった時を考慮に入れて大きな武器と守りになります。
いずれにせよ、模範と相反する事を体験できたのも経験の一つとして良かったです。