さて、今回の記事は「助動詞」について。
今までごく普通に気にせず使っていた「助動詞」たち。
その名も「動詞を助ける」ための品詞。
英語で
Auxiliary verbs=Helping verbs
と言います。
これと分けてModal verbs(法助動詞)ってのがあります。
こちらの語学学校でも分けて習いました。
なぜ記事にしようかと考えたか?
これらは英語の強弱やリズムの元となる「Sentence Stress(文の強勢)」で弱く早く発音される「function words-機能語」にあたり、何だかどう違うのか混同してしまったから復習する必要がありました。
ではいきます。
Auxiliary verbs(助動詞)は3つ。be, do, have
これらのややこしい部分は「主動詞」としても使われるところ。
見極めは「助動詞」って言うんだから「動詞」のヘルパー的存在じゃないといけない。
海外生活を通して痛感していることは、文法は数学のような100%の方程式に当てはめて捉えるのではなく、「使われ方」「使い方」を重視する!
そうでないと、ネィティヴ表現ではいろんなパターンが登場するので「文法先行型」では先に進めなくなるのです。
と言うことで、「使い方」「使われ方」を中心にまとめます。
beの助動詞としての使われ方
大きく分けて3つ登場します。
1.Continuous tence(進行形)
動詞の進行形を表現する為に登場!
*助動詞として働く部分をハイライト、動詞を太字にします。
未来 → She will be waiting outside.
現在 → She is waiting in the office.
過去 → She was waiting for an hour.
2. Passive voice (受動態)
動詞の受動態を表現する為に登場!
*助動詞として働く部分をハイライト、動詞を太字にします。
未来形→ The room will be cleaned later.
現在形→ Many accidents are caused by dangerous driving.
過去形→ The house was built in 1930.
3. Have + Perfect Continuous (Have+完了進行形)
Haveを伴って完了進行形を表現する為に登場!
*助動詞として働く部分をハイライト、動詞を太字にします。
She has been studying.
(詳細はHaveの助動詞の説明で)
以上、代表的なBe動詞の「助動詞」としての使われ方の例をあげました。
ここで気になる「Main verbー主動詞」としてのBe動詞たち。。。
Be 動詞はイレギュラーな存在
✅Main verbs(主動詞)として使われる場合
あえてBe動詞が「Main verbー本動詞」として使われる代表的な例を挙げると
それは「Linking verbs」=連結動詞として使う場合。
「A(主語)=B」や「A(主語)→B」で主語の「説明や情報」を連結させる為に働いた場合。
例えば
未来形 → She will be a doctor.
現在形 → I am Japanese.
過去形 → He was in the office.
完了形 →I have been to Japan.
どれも「主語」に対する説明であって、動詞のヘルパーではありません。
とは言っても例外も。。。
連結動詞表現が全て「主動詞Be」に該当するとは限りません。
ややこしいやつが登場します。
例えば、よく耳にする下記のセリフも主語を説明する「連結動詞」の一例です。
She is being weird today. (彼女、今日おかしいな。)
You are being silly .(ばっかだなぁ。)
上記の最初に登場するBe動詞、”is” と”are”は、その後の動詞の進行形ーbeingを表現するヘルパーなので最初に説明したパターン1(進行形を表現する時に登場)の「助動詞」となります。
これは人の振る舞いや個性について、ずーっとでなく一時的なその時の状況場面で使う場合に
” Be being 〜” が使われます。
イメージすると分かりやすいですね。
”is being”で主語が何かまさに何か起きている感じですから。
もし、” being” を省略して使う場合はこの一時的な動きの意味がなくなり、A=B。
つまりBe動詞はヘルパーじゃなく「主動詞」となります。意味も失礼ですぞ!
She is weird. (彼女はおかしいな。)
You are silly .(君って馬鹿だ。)
do の助動詞としての使われ方
Doの場合は主に3つの表現で動詞のヘルパー役にまわります。
1.否定形
I didn’t see you last night.
I don’t want to eat this.
2.疑問形
Didn’t you get my email?
Do you play football?
3.命令や動詞の強調
Don’t talk!
Do let me see it!
She does look so tired!
☆主動詞として使われる場合☆
上記以外って捉えた方が簡単かもしれません。
何かする行為であったり、達成であったり、仕事や勉強もろもろのアクション。
Can I do anything to help?
I did homework.
I have lots of things to do.
Haveが助動詞として使われる場合
Haveの場合は、動詞の完了形を表現する時に登場します。
Perfect tense(完了時制)
*助動詞として働く部分をハイライト、動詞を太字にします。
未来→She will have drunk it by then.
現在形→She has drunk it already.
過去形→She had drunk it before we arrived.
Perfect continuous tence(完了進行形)
*助動詞として働く部分をハイライト、動詞を太字にします。
未来形→ She will have been studying for a month.
現在形→ She has been studying.
過去形→ She had been studying before the incident.
さて、ここで登場しましたね、beenさんも。
haveと共にbe動詞は”助動詞”として動詞の進行形を表現するヘルパー役をしています。
☆haveが主動詞として登場する場合
完了形以外です。
I have a dog.
以上、be, do, haveの助動詞の使い方についてまとめました。
これらは「主動詞」の時制や形式の表現を助ける時に使うって事です。
Modal verbs(法助動詞)とは?
上記3つ、be, do, have 以外がModal verbsと呼ばれます。
Mood verbsとも呼ばれ、話してや書き手の意思や判断が表現されます。
つまり、それは可能性とか、許可を求めるとか、アドバイスしたり何かを勧めたり。。。
代表的なものをまとめました。
また出た!Be動詞の例外
☆be able to や be allowed to なども法助動詞的な意味で使われます。
「〜出来る」って言う可能性をさしていたり、「〜が認めらる」って許可だったり。
こう言う場合、いやーこのBe動詞って「主動詞?助動詞?」って分析するのではなく「使われ方」で捉えた方がいいと思います。
まとめ
助動詞は法助動詞も含めて会話をする時に「弱く発音」される「Function words-機能語」とされてます。(否定形以外)
理由は、「動詞」や「名詞」などの文の内容のキーポイントとなる訳でなく、文法の構造上、正しく導くための存在で例えなくても何となく「意味」は伝わると。。。
それでも「Modal verbs-法助動詞」に関しては、話し手の意思が動詞に影響するので、話し手が強調したいなら強く発音されます。
助動詞たちの立場を理解した後は、ぜひ「Sentence Stress-文の強勢」つまり、どの品詞を強く、或は弱く発音してそれがおうリズムに影響するか、こちらの記事をどうぞ!

