【refund】と【reimburse】の違い。ネィティヴの表現を学ぶ。

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今回は、海外生活をしていてよく登場する場面、「払い戻しをお願いします。」「返金いたします。」のセリフに使われる単語の紹介です。

「払い戻し」「返金」で真っ先に思い浮かぶのが、“refund” ですよね。レシートにある”return policy”の説明にも使われています。

これはオーストラリアにある”Best & Less”と言う衣服店のレシートに記載されている文章です。

この”refund”以外にもう一つ、企業の経理関係等で登場する “reimburse” という単語もあります。

このどちらも「払い戻し」「返金」と言う場面で登場しますが、状況によって使われ方が違うのと、”実際、ネィティヴはこの表現をよく使うよ”と言った、私自身が遭遇した実例を挙げて説明します。

 refund (re・fund)の意味と使われ方

まず refund”の意味を辞書で確認します。

Refundの意味                          

Refund as a verb simply means “to give back money that someone paid for something” — and usually it means that what was purchased was defective or unacceptable.

(訳)動詞としての返金は単に「誰かが何かの代金として支払ったお金を返す」という意味で、通常は購入したものが欠陥品であった、または許容できないものであったことを意味します。

As a noun it means “money that is paid back.”

(訳)名詞としては「返済されるお金」を意味します。

                                                                     引用元:BRITANNICA DICTIONARY

上記の辞書の説明通り、主には購入した商品に対して何かしら不満・欠陥がある場合に使われることが多いです。

refundが適用される場面                     

では、次に実際どのような場面でrefundがされているのか、そしてそれは何故か?小規模事業者、店舗向けにリーズナブルなキャッシュレス決済端末を提供しているSumupのサイトを参考にさせてもらいます。

*顧客が購入後に気が変わった。
*製品が自分が注文した正しい製品ではなかった。
*注文した商品が間違った商品で、別の商品を注文するつもりだった。
*注文した商品が複数配送された。

このような場面があげられています。

refundを使うときのポイント                   

では、「意味」と「使われる場面」を理解したところで次は’refund’と言う単語を使うにあたってのポイント(注意点)を2つほどあげます。

ポイント1

refundは、名詞と動詞の両方があって、それぞれアクセントの位置が違うので、話す場合も聞き取る場合も注意が必要です。

*名詞:rɪːfʌnd ☜ 最初のシラブル(音節) ɪːにアクセント

*動詞: rɪfʌ́ŋɗ ☜2音節目のʌ́にアクセント

現実、「返金してほしい・する」と言うセリフでは、名詞扱いの表現が圧倒的に多いです。私はついつい後者にアクセントをつけてしまい、夫や息子に指摘されまくってました。😆

ポイント2

名詞のrefund「可算名詞」扱いである。従って1件の払い戻しの場合a”をつけ忘れないよう注意。                                      

*単数扱いの場合:The store gave me a full refund.

最初に添付したレシートにも” for an exchange or refund“と冠詞がついていますね。
(☝️2つの名詞(exchange / refund)がorで繋がれて、冠詞anは両方の名詞を修飾しています。)

*複数扱いの場合:No refunds or exchanges are allowed.

refundを使ったセリフ                     


refundが登場する会話例です。実際に遭遇した場面です。

名詞 refundの例文                        


⭐️母の日のプレゼント用(義母に)で試着が出来なく、スタッフに事情を話すと

If the dress doesn’t fit her, you can bring it back for a refund“.

(もしそのドレスがお母さんに合わなかったら、返品して頂ければ払い戻しができますよ。)

☝️you can bring it back for a refund

直訳すると、
払い戻しのために(for a refund)
それを返品することができますよ。

↓つまり、

「返品すれば払い戻しができますよ。」

「〜して(すれば)〜を返金する」と言う表現は、結構使われています。
その時に“for a refund”が登場します。

例えば、

I will return this for a full refund.
(返品して全額返金してもらうわ。)

⭐️次は、ネットで注文した本が在庫切れになった時のメールやりとりです。

 

Hi Tomoko,

Thanks for your order,
At the time of processing your order the warehouse informed us that this book was out of stock. My apologies for the inconvenience:
We are expecting more stock to arrive within 2-3 weeks. If that wait time is suitable, I can keep your order active and ship the book as soon as it arrives with us. 

Alternatively,
If that time frame does no longer suit, just let me know and I can cancel your order for a refund with my apologies,

Thanks again,
Adam

☝️I can cancel your order for a refund

これも、上記で説明した「〜して〜を返金します。」の表現が使われていますね。
つまり、「あなたのご注文をキャンセルして返金します。」と言う意味です。

本が入荷するまで待つか、もしくはキャンセルして返金を希望するか?それに対して私は「返金」を選択しました。

Good afternoon, Adam
 
Thank you for letting me know.
In this case, I would like a refund, please.

Thank you for your time.

 
Kind Regards
Tomoko
☝️このほかにも「返金をお願いできますか?」と伝えたい時に”get”もしくは”have”セットで使われています。

*Can I get a refund, please?
*Can I have a refund, please?

-相手を主語にした場合は、giveを使って

*Could you please give me a refund?

さて、せっかくなので、この後のアダムからの返信メールもおまけで紹介しておきます。

 
Hi Tomoko,
 
No worries at all. I’ll process that refund for you now and you will receive a refund confirmation email to confirm this has been completed. My apologies we couldn’t assist you with your book on this occasion. 
 
Thank you again and have a lovely weekend.
 
Kind regards,
Adam.
 

動詞 refund の例文                        

さて、次は動詞を使った会話例です。

⭐️息子が所属するオーケストラで「アクア色のネクタイ」を購入するように言われてお店に行ったものの、たくさんの種類のアクア色があり悩んでいたところ、

If the colour is not suitable, we will exchange or refund your money within 30 days with your receipt.

(もしその色が適してなかったら30日以内にレシート持参してくれれば交換か返金をさせていただきますよ。)

☝️但し、夫や息子に聞くと、この動詞を使った”I’ll refund your money.”表現よりも

I’ll give you a refund. と名詞扱いの方を多く使うようです。

Reimburse(re・ im ・burse)の意味と使われ方

次は、reimburseです。こちらも辞書で意味を確認します。

reimburseの意味                        

 

Reimburse is very similar in meaning to refund. It means “to pay back an amount equal to what has been spent.” It is usually used when you pay for something for someone else, when you borrow from someone else, or when you pay for something now but you will be paid back later (such as when you have expenses for business travel).

(訳)Reimburse は返金と意味が非常に似ています。 「使った金額と同額を返す」という意味です。 通常、他の人のために何かの代金を支払う場合、他の人から借りる場合、または今支払ったが後で返済される場合(出張費がある場合など)に使用されます。
     
引用元:
BRITANNICA DICTIONARY

このように、先ほどの「refund」が,購入した商品やサービスに対し何らかの理由で「返金する」ことを表すのに対し、「reimburse」は一時的に立て替えたお金を払い戻すなど、本来その人が払うべきでない支出に対して「返金する」場合に使われます。

☝️余分に支払ったお金を払い戻す場合にも使われています。

reimburseが適用される場面                  

では、reimburseが実際に適用される場面を、こちらSumupのサイトを参考にさせてもらってみてみます。

*あなたが他の人に代わって何かの代金を支払った場合
*または他の人があなたの代わりに支払った場合

企業に関して言えば、従業員がその時点で自分のお金で支払った経費がある場合、これは従業員のために払い戻されます。領収書を関連部門または担当者に提出すると、返金を請求できます。 払い戻し額を妥当な額に抑えるために、企業は従業員に特定の出費(通常は朝食、昼食、夕食)に費やすための 1 日あたりの一定額の手当を与えるのが一般的です。

☝️この説明のように、会社の経理で”reimburse”はよく登場します。

reimburseを使った会話・表現                  

では、私が実際に見聞きした会話や表現を紹介します。

reimburse somethingの表現例                  

スーパーで小分けにされた10パック入りの韓国のり、大袋1つを購入。他の食品もまとめていっぱい買ったので細かくレシートを確認しなかった私たち夫婦。ところがレシートをふと見ると、10パック入りの大袋、1袋で請求されるはずがなんと大袋10袋分、ズラーっとレシートに。。。

Husband
Husband

Oh, she overcharged us, they have to reimburse our money.
(おっと、彼女余分に請求してるよ。返金すべきだね。)

 

それからカウンターに行って払い戻しをお願いしました。

Husband
Husband

Could you please reimburse our money?
(払い戻し、お願いします。)

reimburse someone for something の表現           

⭐️夫が仕事仲間から聞いた情報。あるマイニング(鉱山)の会社が飛行機で出稼ぎに来ているマイナーたちに、その立て替え分の支払いをやめることになった。

Husband
Husband

According to him,⚫︎⚫︎(会社)stopped reimbursing the workers for fly-in fly-out expenses.
(彼によると、あの会社、フライイン・フライアウトの経費払い戻しを中止にしたんだって。)

☞stop 〜 ing(動名詞)

『〜するのをやめる』と言う表現なので、ここでは動名詞のreimbursingが使われています。

”stop to 動詞の原形(不定詞)”との違いなど、学校で習った文法を実際に使いこなすためのイメージを取り入れて説明してくれている、わかりやすいおすすめの参考書がこれです。イメージで掴むので忘れません。

大人のやり直し英文法
created by Rinker

⭐️我が息子は、学校で音楽の奨学金をもらっているのですが、チェロの専門家が別の都市に住んでいるために、自宅でその人からオンラインレッスンを受けています。そのレッスン料を自分たちで支払い、後で学校側に請求する形をとっています。そこで経理を担当するアシスタントから送信されてきたメールです。

Hi there
Do you have the amount that we have to reimburse you for the Cello lessons for his term 3 lessons?

(我々が払い戻すべき3学期中のチェロレッスンの金額はありますか?)

Thanks
〇〇(名前)

まとめ

と言うことで、要約すると

refundは、購入した商品やサービスに対し何らかの理由で「返金する」場面で使われる。名詞と動詞の両方があるが、名詞は最初の音節にアクセント、動詞は最後の音節にアクセントがつく。そしてネィティヴは「名詞」を使った表現の方をよく使う。この場合、可算名詞なので単数形はaをつけること、複数形ならsをつけ忘れないように注意!

*Can I get a refund, please?
*Can I have a refund, please?
*I’d like a refund, please.
*Could you please give me a refund?

*reimburseは、一時的に立て替えたお金を払い戻すなど、本来払うべきでない支出に対して「返金する」場面で使われる。払い過ぎた料金を返金してもらう時にも使われている。表現法は
“reimburse something” か” reimburse someone for something”がある。

*Could you please reimburse this invoice (とかmy expenses)?
(この請求書を払い戻していただけますか)

*Could you please reimburse this overpayment?
(この過払金を払い戻していただけますか?)

*I’ll reimburse you for any expenses.
(費用は全て返金させてもらいます。)

以上、ネイティヴに教えてもらった使い方でした。

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