AMEB試験の種類と目的。作った側と試験管、教える先生の考え方の相違

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タイトル通り、オーストラリアの音楽検定【AMEB】が2019年に新たに作った”Repertoire試験”に対する捉え方が、実際に査定する「試験管」と少々ずれがあると感じたこと、そして更に息子が習っているチェロのスペシャリストが捉えるAMEBの技術テストに対して記事にします。

AMEB検定の詳細はこちらの記事でまとめています。

AMEBとは?オーストラリアの音楽検定について。
オーストラリアの音楽検定、AMEB(エイメブ)について詳しく説明しています。どんな試験コースがあり、それぞれ課題項目は何か?また、その為に何を準備するべきかなどまとめました。

AMEBは、昔今で言う「Comprehensive(コンプリヘンシヴ試験」つまり3部構成全てを包括した試験のみ(総合試験)でした。

Ⅰ:Technical work(技術テスト)

Ⅱ:演奏曲テスト

Ⅲ:聴覚、一般知識、譜読みテスト

更にグレード6からは「音楽理論テスト」も必須。

 

このようにかなり課題項目があって大変っちゃ大変です。

Comprehensive試験の階級は、大きく「レベル1から3」まで課程があって、

まずレベル1(Preliminary to Grade4)はこれ。↓

レベル2(Grade5 to Grade8, Ceertificate of performance)はこちら↓

 

レベル3は(AmusA/LmusA)こちら↓

 

演奏曲だけでなく、技術テストから聴覚テスト、更に譜読みに加えて一般知識、グレード6からは音楽理論テストも受けないと資格証がもらえないので1年かけて鍛え上げないと、Aの評価はもらえないのが現実。

 

AMEB検定の査定システム

細かく7つのうちのどれかが査定として返ってきます。

資格証明書にも記載されます。

A+:High Distinction

A : Honours

B+orB : Credit

C+or C: Satisfactory


D : Not Satisfactory(失格)

結果は3日から1週間程度で先生宛にメール通知。その後、資格証が送付されます。

 

その後、AMEBはピアノと歌、サックスフォーンだけ「For Leisure試験」というのを作りました。

当時息子が習っていたピアノの先生はこの試験に対して

 

Piano for leisure exams are designed for those who can’t play many scales,  or can’t do aural tests or sight reading.

(”Piano for leisuire の試験はたくさん音階とか聴覚、譜読みが出来ない子に作られたのよ。)

って言ってました。(実際は、そうではありません。後で解説)

確かにComprehensive試験に比べて、「技術テスト」の大幅削減とか「聴覚テスト」と「譜読み」はどちらか1つ選択でOK。「音楽理論テスト」も免除されている事から「音楽検定」の敷居がかなり低くなった感じ。

更に、AMEBは2019年からこれらとは別に「Repertoire試験」というのを作りました。

これは、3部構成のうちのⅡに当たる「演奏曲テスト」のみ + 「音楽理論テスト(Grade6以上)」というもの。

Ⅰの技術テストやⅢの聴覚、一般知識、譜読みテストは免除されます。

だから、受ける側としてはもっと負担が軽減します。

ここで問題なのは、昔から「Comprehensive試験」1本で頑張ってきた先生たち、更には年配、ベテラン試験管たちの中には「偏見」を持つ人も多くいるって言う現実。

息子の最初のピアノの先生しかり、他のベテラン先生たちからも

 

「AMEBはどんどん簡単なコースを作っている」

って言うのを耳にしました。

正直、私もそう思うところあります。何故なら我が息子もすごい時間を費やして「Comprehensive試験」を受けてきているから。

ところが、ある時息子が習っているチェロのスペシャリスト(当時35歳位)の先生に初めて

Repertoire試験を受けてみないか?

と勧められ、最初は私も息子もとても困惑。。。

そこで正直に伝えたんです。いろんな先生たちが「Comprehensive試験を受けるのが困難な生徒がこれを受けるって聞いた」て事を。。。

すると、この先生は逆にAMEBの「技術テスト」に関して少し異議ある経験と考え方の持ち主。

思い起こせば、習い始めた初日に聞かれたのが

ただ単に楽しく演奏する為に習う?

それともAMEB試験に合格する為に習う?

もしくは、チェロ演奏家として基礎を磨き上げる

この時、息子も含めて私たちの答えは全部!でした。

AMEB試験(その頃はComprehensive試験のみしかなかった)は目標設定になるし。。。

多くの先生が「AMEB試験」を勧める中で、この先生だけは違った視点を持っていました。

彼は、デンマークで磨きをかけたチェロのスペシャリストです。

その背景に、自身の苦い経験が。。。

かなりトップクラスの演奏家として大学に進学したものの、それまで習ってきた基礎技術を教授から否定され、チェロ演奏家としてまた1から基礎を学び直さなくてはならなかった。。。

AMEBのチェロの「技術テスト」にある内容は、チェロ演奏者として学ぶべき基本のほんの一部分しか抜粋していない。

(実際にその大元になっている3冊の教本を見せてくれました。)

なのでAMEB試験に合格して、次のレベルにさっそく移ったところで大事な基礎づくりには到底時間が足りないと。

結局話し合った結果、AMEB試験は「目標設定になる」と言う点からもグレード6までは「Comprehensive試験」を受けるために準備をしてくれていました。

技術テストの項目で不足している部分もその大元の教材でカバーしてくれ、A+の評価を連続して獲得していました。

そして、「Repertoire試験」の方を押してきた!

その理由の1つ、

ほとんどの分野でAMEBの「テクニカルワーク」の内容は、リストに掲載されている「From AMEB series」の本にある曲と対応しています。

つまり、AMEBがその階級に必要な技術(テクニカルワーク)を選択し、その技術をふんだんに使った曲をAMEBが選択してオリジナル出版、シリーズ化して販売しています。

だからテクニカルワークを訓練した後に、AMEBシリーズの曲を弾くと「あっ、このテクニックここで出てきた!」って経験が必ずや訪れます。

マニュアルリストに載っている曲も、もちろんその技術を習得しないと弾きこなせないレベルが掲載されていますが。。。

多数の人が、AMEBシリーズの本を1冊購入すれば全ての曲の選択が可能なこともあり、そこからの曲を試験に備えて練習しています。

なので、息子もAMEBの本を購入してそこから曲を選択していました。

ところが、チェロに関してはグレード6まではそのAMEBシリーズ本があるのですが、グレード7からはなく、曲の選択は全て「マニュアルリスト」からのみ。

こうなると経験豊富な先生が推薦、選択したマニュアルリストからの曲それぞれに対して、AMEB抜粋のテクニカルワークよりも先生流のもっと曲の演奏力にマッチした技術訓練をした方が将来につながると。。。

しかも息子はピアノComprehensive試験で既に「譜読み」「聴覚」「一般知識」は十分な合格経験者であり、音楽理論の試験も継続して受けている。

チェロの階級が上がるにつれ、もっと「徹底した基礎づくり」と「演奏力」指導に時間をかけたい。

やはりAMEBの技術テストに抜粋されている項目よりも、自身が大学で丁寧に習った細かい項目で彼の進め方で基礎を習った方が将来につながる。

って事で、Grade7のチェロの時、初めて「Repertoire試験」を受けたわけです。

AMEB試験で「テクニカルワーク」のテストはないにしろ、先生推薦の「テクニック」教本を3冊購入してレッスンはみっちり基礎訓練も。そこには選択した曲々の「演奏に必要な基礎訓練」でした。

そして、迎えたAMEB試験。奇遇にも試験管は2年前、”Grade5”のComprehensive試験を受けた時と同じ女性。

ちなみに試験会場にはその日のスケジュール表が貼ってあって、見るとかなり「Repertoire試験」の受験者が多く、「Comprehensive試験」はわずか数名。

その数名の受験者の1人は、息子。ヴァイオリンのGrade6は「Comprehensive試験」だったからです。

チェロの試験が午前中、ヴァイオリンは午後の部でした。

さて、チェロの試験が終わって試験管が息子に伝えたセリフが困惑を招いたのです。

試験管の女性は、演奏曲の1つに対して

「この楽譜はどこから入手したの?私が知っている楽譜と少し違うところがあるの。」

 

「Mr.〇〇(先生)からです。」

 

「あらっ、彼元気にしてる?」

(とどうやら古い知り合いらしく。。。)

 

「ぜひ彼に宜しく伝えてね」

 

そしてこの後です。

 

OK, All done. I wanna hear you play Grade 8 with technical work next year!

(OK,これで全部よ。来年のGrade8試験は「テクニカルワーク」も一緒に聴きたいわ。)

 

って!

すでに来年Grade8。。。って事は、合格ってことで嬉しいけど(通常は口頭で知らされることは殆どない)

「テクニカルワークも一緒に聴きたい。。。」

つまり、来年は「Comprehensice試験」を受けてほしい?って事?

ちなみに数日後に届いた試験の結果はAの評価をもらいました。

とは、言うものの何となくしっくりこない。。。あの息子に言った「次のGrade8はテクニカルワークも聴きたい」って。。。

来年、もしまたこの試験管で「Comprehensive試験」ではなく「Repertoire試験」を受けたとしたら?

そこで、後日レッスンの時に一部始終、先生に打ち明けました。

たくさんの年配含めた試験管はやっぱり「Repertoire試験」だけを受ける生徒「Comprehensive試験」を受ける生徒たちよりも「技術的な訓練が劣っている」って偏見があるのでは?

例え、先生のように逆にAMEBの技術テストの方が十分でない!って主義でむしろもっと基礎訓練していても、そんな事を試験管に言えるわけないし。。。

だから、先生に頼んだんです。あの試験管と知り合いなら何故「Repertoire試験」を受けさせたか、話して欲しいって。

でも、先生からの返答はいくら知り合いでも「試験管」に個人的に連絡することは出来ない。いろんな考えの試験官や審査員がいるのも事実。もし息子が希望するなら「Comprehensive試験」にしても問題はない。でも自分が教えている(AMEBの一部抜粋型ではなく)テクニカルワークの方が「演奏力」にもっと直結すると。。。

まぁ、要するに楽器の基礎訓練はピアノにしてもただAMEBのテクニカルワークだけでなく、それに加えて「ハノン」だったり、「チェルニーの教本」だったり他にもプラスαで取り入れていかないと本当の「演奏力」に磨きはかからないのと同じですよね。

曲の構成を含めて一般知識も、「Repertoire試験」ではテストされないって言っても、知らないと「演奏力」に影響するのは明らか。

逆に言えば、「Repertoire試験」の方が「Comprehensive試験」のように「技術テスト」や「一般知識テスト」で自分の力を証明できない分、「演奏」の中だけでその技術なり知識を証明しなくてはならないってことになる。

では、作ったAMEB側の意向とは?

今回の試験管しかり、王道「Comprehensive試験」こそがシリアス本命派とするならば、AMEB自体はどういう意向で「Repertoire試験」を作ったのか?

公式サイトで確認しました。

Repertoire試験ができた背景                    

 

Who will this be relevant to? (対象者は?)

①Anyone who wants to learn a musical instrument.(楽器を習いたい人)

②A student preparing for a Year 11 or 12 music exam wanting to prepare and get feedback on their performance in advance of their school exam.(11 年生または 12 年生の音楽試験の準備をしている学生で、学校の試験に先立って自分のパフォーマンスについて準備し、フィードバックを得たいと考えている学生。)

③Students learning in a school environment where there is less one-on-one lesson time and it’s difficult to prepare a student with all the requirements of a Comprehensive grade exam to be ready at the same time.(1 対 1 のレッスン時間が少なく、Comprehensive試験のすべての要件を同時に準備することが難しい学校環境で学習している学生。)

④Students doing music as an additional extra-curricular activity who have less time to commit to these activities.(追加の課外活動として音楽をやっている生徒で、これらの活動に専念する時間が少ない生徒。)

⑤Students who love performing and want a goal to aim for as well as external feedback on their progress.(パフォーマンスが大好きで、目指すべき目標と、進捗状況に関する外部からのフィードバックを求める学生。)

引用元:All you need to know about repertoire exams

つまり、やっぱりComprehensive試験みたいに課題いっぱいこなす時間がない人対象なんです。

高校生ともなると、学校の宿題、試験もかなり増えてきます。

更に③と④みたいに音楽を習っている生徒のほとんどはそれなりに課外活動、或いはコミュニティでも音楽活動をしていて本当に多忙。

ちなみに我が息子、コミュニティ活動でユース オーケストラ、ジャズバンドにシティバンド、学校で管弦楽部とジャズバンド、吹奏楽部に所属しており、これ以外の日に個人レッスンがあるので、本当にAMEBの試験準備は時間をうまく切り裂き、さらには効率良い練習をしないと時間が足りません。

そこで「それじゃ、もっと負担を削減すべく曲の演奏テストだけにしよう」と作られた訳ですが、試験管みたいに「やっぱりテクニカルワークも査定したい」って思ってるAMEB試験管、うじゃうじゃいるんじゃ?

やはりこれに関して質問が多かったようです。公式サイトをみました。

テクニカルワークがなくなったって事は?               

これに対してのQ&Aです。

So, does this mean the end of scales and arpeggios?

(では、これは音階とアルペジオの終わりを意味するのでしょうか?)

  • We strongly recommend that technical work forms part of your practice routine. Just because we’re not examining that component in this exam doesn’t mean that it’s not essential to building your technical skills. Just like a dentist knows if you’ve been brushing your teeth or not an examiner will know whether you’ve been practising your scales or not! The examiner will still be assessing your technique in your performance, even though Technical work isn’t being examined separately.

    技術的な訓練を練習の習慣の一部にすることを強くお勧めします。 この試験でその部分を査定しないからといって、それが技術スキルの構築に不可欠ではないという意味ではありません。 歯科医があなたが歯を磨いているかどうかを認識するのと同じように、試験管はあなたが音階を練習しているかどうかを知っています! テクニカルワークが個別に査定されなくても、試験官はあなたの演奏でそのテクニックを評価します。

引用元:All you need to know about repertoire exam

つまり、「技術テスト」はしないけど「演奏」を通してテクニックの評価もすると。。。

今回の息子の試験官さん、おそらく馬鹿正直、本音を吐くタイプだったのか?

演奏を通して、、、でもやっぱりテクニカルワークは別に査定したいわ」って事だったんでしょう。。。

もしくは、やっぱり「王道であるComprehensive試験」超推薦派?

となると、気になるのは。。。

「Comprehensive試験」より「Repertoire試験」の方が簡単なのか? 

弾く曲に関しては、「Comprehensive試験」のリストから選択するのでレベルは同じはず。

Are Repertoire exams easier than Comprehensive exams?

(レパートリー試験は総合試験よりも簡単ですか?)

No, the standard remains the same for each equivalent grade. Regardless of which option you choose, you’ll receive an official AMEB certificate with the grade showcasing your achievement.

いいえ、基準は同等の等級ごと同じです。 どちらのオプションを選択しても、成績を示す成績が記載された公式の AMEB 証明書を受け取ります。

引用元:All you need to know about repertoire exam

ここです。大変なComprehensive試験を受けようが、演奏だけのRepertoire試験を受けようが、階級は同じとして評価すると。(資格証明証には試験の種類も明記)

ちなみに査定表(リポート)の違いは、「Comprehensive試験」には全ての項目記入箇所があります。こんな感じ。↓

 

但し、「演奏曲の評価」に関しては、リストAからC(D)が正規評価でエクストラ曲に関してはどちらかというと「おまけ的」な存在。

もちろん評価されるので、きちんと準備しなくてはいけませんが、エクストラ曲に関しては「一般知識テスト」も免除されます。

一方、「Repertoire試験」の評価表はこんな感じ。↓

リストからの曲、及び自由選択曲に至るまで全て細かく評価されます。

技術テストや一般知識が省略される代わりに、全ての演奏を通して技術面や曲のスタイルが査定されます。

でも長年、演奏だけではなく「技術テスト」から「聴覚、譜読み、一般知識」に至るまで総合的に査定してきた試験官にとっては、やっぱり不足している感じがするのか?。。。

我が息子の先生たちは、AMEBのどの試験の種類に関わらず、一般知識にあたる「選択した曲の時代背景や作曲家、曲名について」まずレッスンします。それを認識しないと「演奏力」に影響するから。

「技術テスト」にあたる基礎訓練もAMEBのテクニカルワーク以外での訓練もします。

だから、「Repertoire試験」を受けるからって決してレベルが下がっているわけではありません。

「Repertoire試験」を選択した生徒たちの背景、理由は人それぞれ。

公式サイトにあったように、他の音楽活動で忙しくて試験対策の為の「技術テスト」や「譜読み訓練」など準備出来ないという生徒も大勢います。

息子のように、先生の独自の考え方でAMEB以上の基礎訓練をしている生徒もいます。

でもそれを試験管は知りません

どちらかというと、忙しくなくてもあえて「Repertoire試験」にして曲の演奏練習だけに専念するって言う生徒が多いのも事実。

だから、試験管はやっぱりどこかで「Comprehensive=本気」「Repertoire=その次」みたいな感覚を持っているのではと思います。

最終的には。。。

ぐたぐた書いてしまいましたが、結局は何を目的にするか?

AMEB音楽検定は、途中からコースを変更してもあるいはスキップして受けてもOK。

つまり、クラッシック王道、総合試験の「Comprehensive」をずっと受けて最終のAmusAやLmusAまで修了する。

或いは、途中でRepertoire試験(Grade8までで修了)に変えて、でもその先ComprehensiveのディプロマレベルであるAmusA/LmusAを修了するって事も可能。

いずれにしても、ComprehensiveのAmusA/LmusAレベルに至るには、総合的な技術や知識がないと無理なので、本気度の高い人はどちらを選択しようが日々、特訓や準備することに変わりはないということに行き着きます。

試験管側もなかなか偏見(Repertoire=テクニカル免除=Comprehensiveより楽)から抜け出せないだろうから、「Repertoire試験を作った目的」である「他の音楽活動で試験準備に莫大な時間を避けないけど査定とフィードバックを希望する」人たち「音楽に携わり貢献度」を知る為に試験申し込みフォームに「音楽活動記載欄」ってのを設けたらどうだろうか。。。

オーケストラ活動とか、部活動とか、他に習っている楽器とかも含めて。。。

そうしたら、少しは「あー、これだけ音楽活動している中で試験を受けているんだ」と決して「時間がない=楽な方を選んでいる」じゃなくて、「頑張って検定受けてる」ってポジティヴに受け止められるんじゃないかな?と思ったり。。。

まぁ、息子によると試験管の多くは個人的にこうした質問しているそうですが。。。

でも、そんな予備欄を設けたらそれはそれでまた変な固定観念が生まれてしまうか。。。

大事な事

大事なポイントは、「何の為に試験を受けるのか?」ってことですね。

あるピアノの先生のサイトで素晴らしいコメントを拝見したので紹介します。

As teachers, we are tasked with raising the next generation of musicians and music lovers. It is our great privilege and responsibility to ensure that our students are equipped not just to pass exams, but to make music for life. Knowing your students and their goals, together with an understanding of what is on offer with examination boards will help you to make well-informed decisions for your students well into the future.

私たちは教師として、次世代のミュージシャンや音楽愛好家を育てる使命を負っています学生が試験に合格するだけでなく、生涯音楽を作るための準備が整っていることを保証することは、私たちの大きな特権であり責任です。 生徒とその目標を知り試験委員会で何が提供されているかを理解することは、将来にわたって生徒のために十分な情報に基づいた決定を下すのに役立ちます。

引用元:To exam or not to exam

今の時代、いろんな選択があって当たり前。

クラッシックから学んでそれを基盤に、例え音楽関係の仕事に就かなくともコミュニティ活動で演奏する人たちが大勢います。

一方で、最初はクラッシックが苦手でジャズ、ポップ系中心で習ったけど、ある日をきっかけにクラッシックに目覚めた!そこでクラッシックを習い始めてより音楽知識と経験が豊かになり、全てのジャンルで演奏できる機会を得た!

AMEB側も昔では考えられなかったあろう、「Rockschool exam」まで出来ました。

根底には、全てのジャンルにおいて音楽に携わる演奏家に「更なるスキルを磨くチャンス」を提供したい!ってことなんでしょうね。

試験が全てでなく、それをツールとしてレベルUPしたら音楽活動にも幅が広がりますからね。

古い考えの試験管はどうしても存在するし、それも含めて自分の音楽を追求出来れば、それこそ音を楽しむ世界に突入できるのだと思う母心でございます。

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