海外生活をしているとどこかで覚悟をする必要がある「親の死に目に会えない」かもしれないということ。
私は実際にそれが現実に起こった時、パニックになりました。
私自身が53歳(2021年)という年齢なので当然ながら両親は高齢者でいつの日かお別れの時がやって来ると分かっていながらあんまり考えないようにしていました。
子供が成長するにつれて多忙になりなかなか帰国できる環境になく、さらにコロナ禍が加わってもう4年経ってしまいました。
そして突然の父の訃報。
親族が亡くなると喪主をはじめ遺族は本当に多忙を極めます。
泣く暇も無いくらいお通夜、葬儀の準備に親族や知人への連絡などなど。。。
私は実の娘ながら喪主となった母、姉夫婦に任せきりで傍で何もできず居た堪れない気持ちでした。
コロナ禍で帰国できない現実が余計に辛さと悔しさを倍増させました。
そして思ったのです。
このコロナ禍で帰国できない人、葬儀に出れない人は私だけではないだろうと。
皆一体どうしたんだろう?とすがる思いで調べました。
そこで得た情報と家族が私の為にしてくれた事を紹介します。
海外からでも出来る事
供花の手配
父を少しでも明るく綺麗な花で囲んで見送りたいという思いが込み上げたのを覚えています。
姉が私と連名で葬儀を担当した葬儀社に供花依頼をしてくれました。
供花はネットでも手配できますが注意点があります。
私はそれを知らずに夫と息子との連名で地元の即日配達可能な花屋さんへ外注手配をし数時間後に「外注不可」との返信を受けとりました。
一方、別の花屋さんにこちらの義父母に依頼されて手配した供花に関しては葬儀社が例外で受け取ってくれました。
私がネットで発注した数時間後、葬儀社から実家に電話があってコロナ禍で海外から帰国できないこと、葬儀に出れないことを母が説明すると事情を察してくれたようです。
なので葬儀社で供花を発注する必要がある場合は、
✅ 家族に頼む。
✅ 葬儀社へ直接依頼。
をします。
供花は「お別れの儀」の時に”別れ花”として棺の中の故人を飾る時に使われます。
葬儀に出れなくても送った花で送り出せた思いは少なからず心を和らげてくれました。
葬儀ライヴ中継
姉の旦那の提案で葬儀をライブ中継してくれました。
私たちの場合はスマホでラインのビデオ通話でしたが本当によかったと感謝しています。
喪服を着てちゃんとスクリーンの前に座って綺麗な供花やお供えもの、父の遺影を見て涙が止まらないながらも現実を受け入れるきっかけになりました。
そこに参列できない悲しみは言葉にできません。
でもスクリーン越しに親族と共に参列出来た事で心に整理がつき、葬儀後も家族と振り返ることが出来ました。
ただ葬儀の報告を受けるのと実際に見れるのとでは雲泥の差。
コロナ禍で葬儀のライブ中継を行うサービスも増えているようです。
ここまでは告別式に参列できないながらやった事でした。
その後、四十九日までの間にやった事をお伝えします。
父へ手紙を書き自宅へ郵送
葬儀が終わって少しずつ
「やっぱり父の葬儀だったんだ。。。やっぱり亡くなったんだ。。。」
と現実を受け止めると共に最後に伝えたかった事がどんどん込み上げてきました。
その思いを素直に手紙にして実家へ送りました。
送った手紙は母と姉が父の祭壇前で代わりに呼んでくれました。
手紙を書くと自分の気持ちにも整理がつきます。
父へ送る歌を作詞作曲。
私の息子はミュージシャンの卵。
大好きだったPOP(オーストラリアでお爺ちゃんを呼ぶ時に使われる)に気持ちを込めて作曲しました。
(ど演歌好きだった父だけど流石に演歌作曲は無理でした。 😳 )
聞いているうちに何となく歌詞が浮かんできて。。。
私が作詞し、動画におさめてユーチューブ非公開で姉に送信。
父の祭壇前で流してもらいました。
帰国中やスカイプで息子の演奏を楽しみに聞いてくれていたので彼に出来る最高の贈り物だったのです。
このブログにたどり着いて下さった方、何かの御縁です。
よかったら父へ送る歌、聴いてください。