英語を英語のまま理解する訓練として”スラッシュリーデイング法”が効果的である事をお伝えしました。(考えすぎないスラッシュリーディングと音読の記事)
どうしても日本語文法で後ろから訳してしまう癖を絶つためのステップとして、
step①フレーズでとらえる練習。もしどこをどうやってカタマリでとらえたらいいか分からない場合はスラッシュリーディングの教材を使って練習。(お勧めの教材は上記の記事に紹介しています。)
step②慣れてきたら教材ではなく、いよいよ英語の本の出番。但し、英語のナレーター付きで音読もする。でもいきなり和訳なしの本は内容があっているかどうか心配。。。と言う場合に備えて”日本語訳付の現地で人気の本とCD”を紹介しました。
step③よーし、和訳なしで読んだるでー!まずは現地の子供達に人気のある本を。。。と言う方向けに”和訳なし現地の子共に人気の本とCD”を紹介しました。
ここでは、③の「和訳なし現地の子供に人気のある本とCD」に加えて特に絵本の分野で人気の高いJulia Donaldsonのシリーズを紹介します。
こんな方に最適
- 英語を英語で頭から理解する訓練中。挫折せずに最後まで読み切りたい。
- 和訳せずに英語でイメージする訓練中。でもまだ和訳なしの原作だけでは内容があっているか今いち不安。イラスト付きで内容が分かり安いのがいい。
- 子供の読み聞かせ。
- 現地幼稚園の子に人気のある本を知りたい。読みたい。
ジュリアドナルドソン の絵本のメリット
子供向けの絵本は文章が簡潔で頭から理解するのに最適な教材ですがそれに加えて絵が和訳しないで英語でイメージする事を助けてくれます。
中でもジュリアドナルドソンの絵本が幼稚園やプレップで人気が高い理由をあげます。
言葉のリズム
子供達が楽しく読めるように”言葉のリズム”を意識して書かれています。
繰り返す言葉は”音韻”のスキルアップにもつながると言われています。
内容にしばらくマッチしたイラスト
その言葉のリズムにマッチしたイラストがより一層子供達の興味を惹きます。
楽しい中にもメッセージがつまったストリー
愛情、友情、正と悪をはじめとした社会性と情緒の育成につながります。
お勧め絵本とCDセット
ぜひ和訳本ではない英語での表現を英語の感覚でとらえる原作を楽しんで下さい。
The Gruffalo and The Gruffalo’s child
人気本の”グラッファロー”と”グラッファローの子供”が2冊セット&CDになったスペシャルパック。
<内容>非常に頭の回転が速いネズミとグラッファローと言う恐ろしい怪物が主役。
小さなネズミが最終的に森で一番強い動物になるまでのユニークな経緯が描かれています。
*文頭から和訳なしで英語でイメージしやすい文章構成。フレーズでとらえやすく英語だからこそ楽しめる言い回し。
一部を紹介します。
A mouse took a stroll through the deep dark wood.
A fox saw the mouse and the mouse looked good.
“Where are you going to, little brown mouse?
Come and have lunch in my underground house.”
引用:The Gruffalo by Julia Donaldsonより
Gruffalo: No gruffalo should
Ever set foot in the deep dark wood.
Child: Why not? Why not?
Gruffalo: Because if you do
The Big Bad Mouse will be after you.
I met him once,
I met him a long long time ago.
引用:The Gruffalo’s Child by Julia Donaldsonより
Charlie Cook’s Favouorite Book
子供が絵本を読む事が益々好きになる1冊です。
<内容>
話の始まりは主人公チャーリークックがお気に入りの本を読んでいるところから始まります。
その本は海賊が登場するのですが、その本の中の海賊も好きな本を読んでいます。それは”ゴールディロックスの本(Goldielocks and three bearsという絵本の事)。
今度はその本の中のゴールディロックスもまた本を読んでいて騎士が登場。そしてその騎士もまた。。。。とどんどん本の中の登場者が次々と本を読でいるおかしな巡り巡るストーリー。
一部を紹介します。
Once upon a time there was a boy
called Charlie Cook
Who curled up in a cozy chair
and read his favorite book…
引用:Charlie Cook’s Favorite Book by Julia Donaldsonより
ちなみにこの本の中に登場する”Goldilocks and Three bears” もトラディショナルな物語で皆読んでます。
ゴールディロックス(金髪の女の子)が森の中にある3匹のくまの家族が住む家に無断で入ります。(くまの家族が留守中)そこで一体何をしでかすのか?
The Further Adventures of The Owl Pussy Cat (book & CD)
<内容>
主人公フクロウとプッシーキャットの結婚指輪が何者かに盗まれてしまいます。
さて、一体だれがどうやって盗んでどこへ行ってしまった?
新婚ほやほやなのに指輪を取り戻す事を決意。そこからアドベンチャーの始まりです。
一部を紹介します。
The owl and the pussy-cat went to sleep
By the light of the moon so pale.
Their beautiful ring was tied with string
in a bow round the Pussy-cat tail.
引用:The Further Adventures of the Owl and the Pussy-cat by Julia Donaldsonより
A Squash and a Squeeze
<内容>
自分の家が小さすぎると不満を言う年配の女性。ある日、賢者である年配男性にアドヴァイスを求めます。
そこで男性は彼女が飼育している牧場の動物たちを順番に家の中に入れるよう指示します。最初は鶏、続いてヤギ。。。
このままでは事態は改善されるばかりか悪化する一方。。。と不安になる女性。
さて、男性のアドヴァイスのポイントはどこに?
大人の私達もこの本から大事なメッセージを受け取れます。
一部を紹介します。
A little old lady lived all by herself
with a table and chair and a jug on the shelf.
A wise old man heard her grumble and grouse
“There’s not enough room in my house.”
引用:A Squash and a Squeeze by Julia Donaldsonより
Stick Man
この本は日本では原作本とCDのセットは見つかりませんでしたが”Audio Book(CD)” 或いは”原作本”の購入は可能です。
☆Audio Book(CD)
☆原作本
<内容>
スティックマン(小枝)が朝ジョギング中に犬に追いかけられて子供の遊び道具化されてしまう場面から事態は悪化。。。さんざんな目にあっていきます。
果たして家族のもとに帰ることはできるのか?そこへ奇跡が!!
この本は息子の為に新しい本を、、、と図書館へ行って見つけました。丁度出版された頃です。この本もまさしく”英語の言葉リズム”を楽しむ最適な絵本の一つです。
一部を紹介します。
“I’m not a stick! Why can’t you see?,
I’m Stick man, I’m Stick man,
I’M STICK MAN, that’s me
And I want to go home to the family tree!”
引用:Stick man by Julia Donaldsonより
☆原作本とCDのセットはこちらから購入可能です。
STICK MAN PB AND CD^STICK MAN PB AND CD^STICK MAN PB AND CD
The Smartest Giant in Town
<内容>
いっつも古びた同じ服ばかり着ているジョージはその町で一番の小汚い巨人。
ある日、ルックスを変える事を決意します。真新しい服に身を包み気分一新。
ところが、次々と出会う動物たちがジョージに助けを求める度にその新しい服がどんどんと。。。
ジョージの優しい心とその行動が私達に語りかけるメッセージは大人と子供共にじーんと来ます。
一部を紹介します。
George was a giant, the scruffiest giant in town.
He always wore the same pair of old brown sandals
And the same old patches-up gown.
“I wish I wasn’t the scruffiest giant in town,”
He said sadly.引用:The Smartest Giant in Town by Julia Donaldsonより
Room on the Broom
<内容>
魔女と飼い猫が一緒にほうきで空を飛んでいると突然強い風が!
最初に魔女の帽子、次にリボン、ついに魔女のスティックまで。
それを探すたびに見つけてくれた動物たちに出会い、一緒にほうきに乗って飛んでいるうちに重さに耐えきれず真っ二つに折れてしまいます。
転落した魔女を待ち構えていたのは。。。
魔女と動物たちの友情がユニークな展開で書かれた大人気本の一つ。
一部を紹介します。
He dropped it politely,
then eagerly said
(As the witch pulled the hat
Firmly down on her head),
“I am a dog, as keen as can be.
Is there room on the broom
For a dog like me?”
引用:Room on the Broom by Julia Donaldsonより
まとめ
それぞれ一部の例文を紹介しましたが目的は”英語を頭から和訳せずにそのまま英語でイメージして理解する事”です。
和訳は全く逆の行動をしてしまうので慣れるまでは”和訳絶ち”をした方がかえって楽です。
絵本で慣れたら現地の子供に人気の本を読みどんどん分野を広げていくと”英語の本を読む”楽しさが増します。