英語が出来るようになる近道は「英語を英語のまま理解出来る」ようになる事。
この「英語を英語で理解出来る」ようになると言う意味はいちいち和訳せず、英語のまま文頭からイメージ出来るようになる事。
例えば
「I bought this car from a car dealer in Canberra .」
と言う英文を例にします。
この時、完璧な和訳を目指さないで
I bought this car…
from a car dealer…
in Canberra.
このように文頭からフレーズごとに英文をイメージしながら解釈します。
ではこの「英語を英語のまま文頭からイメージ出来る」ようにするにはどうするか?
とにかく文法が逆もどりしてしまう完璧な和訳をしないで簡単な洋書をとにかく和訳せずに文頭から理解する訓練をたくさんする事。
この「英文を文頭から理解出来る」ようにする訓練には意味をカタマリでとらえるスラッシュリーディングが必要です。
記事はこちら↓
英語圏では「フレーズリーディング」とも言います。
スラッシュリーディングは先に紹介しましたように、文頭から意味を「かたまり(フレーズ)」で区切って理解する方法です。
「I bought this car /from a car dealer /in Brisbane.」
読んで即理解できないのに、聴いて内容把握できるはずがありません。
結局、英語を英語のまま理解する訓練には英語多読にあります。
でもその英語多読をいちいち和訳して、日本文法に置き換えて読んでしまうと「英語が瞬時に理解できて会話についていける」ようになる事はほぼ不可能。
とにかく「脱和訳」なのです。そのための英語多読なのです。
そこで大事なのが興味のある洋書選びをする事。
更に強い味方になってくれるのが「ナレーション」です。
楽しい語り手だと洋書を読むことが苦痛でなくなります。
英語修得者にとってナレーションがもたらしてくれる効果は先にあげたスラッシュリーディング(内容をカタマリでとらえる)の参考になる上、発音の勉強にも欠かせません。
ここでは「洋書」+「ナレーション付き」を可能にする方法を紹介します。
1.洋書とCD(もしくは音声ダウンロード)のセットを購入
英語の本にナレーションがついたCDとのセット。
ただ絵本が中心なのと教材用としてつくられた本がほとんどなので「読みたい本を楽しく読む」という点ではなかなか選択幅が狭い。。。
それでも絵本やイラストは英語を英語のまま理解する事が出来るようになる近道。
何故ならイラストがイメージで捉える大きなヘルパーになってくれるからです。
私自身、子供に絵本の読み聞かせをした経験が一番効果がありました。
簡単ながらも決して和訳しない癖づけの最高の教材です。
更にある程度知っている内容の童話や人気絵本シリーズなら決して挫折することなく「英語のまま理解」する最適な教材です。
いくつか例をあげます。
人気絵本シリーズ
世界名作童話集 絵本&CD
ジュリアドナルドソンの絵本シリーズ
ジュリアドナルドソンのシリーズは本当に飽きず大人も楽しめます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。↓
短編集
内容が長々と続くと混乱しがち。その点短編集は取り組みやすいです。
「Diary of a Wimpy Kid シリーズ」
私の一押し「洋書+CD」です。アメリカ人気漫画作家のジェフ・キニー作シリーズ。
オーストラリアの子供たちにも大人気で、日記形式なので感情表現や、会話、更にはアメリカの文化にも触れることができます。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。↓
2.キンドル洋書購入 + スマホやタブレットの読み聞かせ機能を使用する。
&
いまや電子書籍の普及で洋書の選択幅もぐーんと広がりました。
私が洋書を聴きながら読むのに取り入れている方法が「キンドル洋書」&「読み上げ機能」
です。
読み上げ機能が可能かどうかチェックする方法は、まずKindle本ストアで読みたい本を検索し商品詳細ページ画面をチェックして”Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能)”が 有効になっているとOK。
若しくは、興味のある本をとりあえずサンプルダウンロードして読み上げ機能が作動するか試してみましょう。
残念ながらイラスト入りだと対応していない場合もあります。
(iPadの読み上げ機能設定方法はこちらの記事で紹介しています。)
Harry Potter
人気のハリーポッターシリーズは読み上げ機能対応しています。
ぜひサンプルをダウンロードして聞いてみて下さい。
3.キンドル洋書購入 + オーディブルで同じ本を購入
+
今度はキンドル洋書をプロのナレーターに感情たっぷりに読んでもらう方法です。
読み上げ機能の音声がどうしても慣れない方もいます。
その場合やはりプロのナレーションを聴くのが最適です。
問題は日本アマゾンではキンドル洋書は”テキスト”のみ、逆にオーディブルは”音声”のみ。
一番いいのはキンドル洋書にナレーター付きのセット販売を可能にしてくれるとありがたいのですがそのサービスがありません。
そこでキンドル洋書と同じ本をオーディブルで購入します。
例えばiPadを使った場合、
①キンドルを立ち上げて洋書を開いた状態にする。
(一度ホームボタンを押してから)
②今度はオーディブルを立ち上げて音声をスタート。
(ホームボタンを押してから)
③またキンドルAPPをタップしてもとの洋書スクリーンを表示。
すると、オーディブルで購入したナレーションを聴きながらキンドルストアで購入したテキストを読む事が出来ます。
但しこれだと1つの機種なので音声とテキストの同時進行にコツがいります。
若しくは、
キンドルストアのテキストはパソコンでダウンロードしてオーディブルの音声ダウンロードはスマホかタブレットを使用。
これだと同時進行しやすいと思います。
いずれにしてもメリットは
①テキストも音声も即ダウンロード出来て使用可能。
②プロのナレーターは聴いていて飽きない。
要は従来の”本とCDのセット販売物”にするか、”電子書籍と音声ダウンロード物”にするかの違いです。
先ほどあげましたが英語を英語で理解しやすくしてくれるイラスト入りの洋書の多くはテキストのみ、或いはオーディブルのみが多いです。
例えば先に紹介しました世界中で大人気の” Diary of a wimpy kid”シリーズ。
これはキンドルで読み聞かせ対応していません。
キンドル洋書だけ、或いはオーディブルだけのどっちか。
私は昔テキストなしのオーディオブックCDを購入して車で聞いていました。
ナレーターがとにかく面白い!わかりやすい!
なのでテキストさえあれば、英語修得者にとって「読む」&「聴く」事を楽しくしてくれる最高の教材なのです。
この場合、キンドルストアでテキスト購入&オーディブルで音声購入の方法が役に立ちます。
「テキスト+オーディブル」と「テキスト+CDセット」は先にも紹介しましたがこちらの記事に取り上げています。↓
4.アメリカアマゾンに加入しキンドル洋書を購入 + オーディオナレーションを追加購入
海外アマゾンでは”読書”と”リスニング”の同時進行を実現させた“immersion Reading” や “Whispersync for voice”と呼ばれるサーヴィスがあります。
私はオーストラリア在住者なのでアマゾンオーストラリアのアカウントも持っています。
そこでキンドル本の中からナレーション付きの本を選ぶと、
上記画面のようにナレーションのサンプルも視聴でき、気に入ったら右側の枠内にある”Add Audible Narration to your purchase”で追加購入できるんです。
このようにキンドルで購入した本に音声を追加購入すると文章を追いながらプロのナレーターが感情たっぷりに読み上げてくれるもの。
しかも文面をハイライトで追ってくれる!
これが非常に内容を深く理解できると人気です。
どんな感じか私が購入したkindle本で紹介します。
まず本をダウンロードして開いた状態がこれ。
(アンドロイドで紹介しています。)
”Add Audible Narration”の矢印が左上に登場します。
試しにその矢印をクリックすると、
赤線で示した所に薄くハイライトがありますがナレーターが読んでいる箇所です。
このように’音声追加’をすると読んでくれる上にハイライトで追ってくれるサービス。
対応機種は、キンドルファイヤーの他にもiPhone、iPad、アンドロイド、Windows Phoneとの事です。
キンドルファイヤーでのイマ―ジョンリーデイングがどんな感じか紹介した動画がこちらです。
先にも述べましたが残念ながらこのサービスは今のところ日本アマゾンにはないようです。
ならば新たにアメリカアマゾンのアカウントを取得する!
取得方法は他のサイトでたくさん紹介されているのでここでは省略しますが海外アマゾン、特にアメリカアマゾンは品数も豊富な上に、このイマ―ジョンリーディング機能とかWhispersync for voiceのサーヴィスがあるので、英語修得者にとっては持って来いだと思います。
嬉しいことに日本の住所とクレジットカードでアカウントを作成できます。
以上、英語を英語で理解する訓練の”英語多読”を「テキスト」&「音声」の両方でする方法を紹介しました。
英語多読を電子書籍でするならやはりタブレットが適しています。
もし海外在住、もしくは海外アマゾンに加入していてiPadやキンドルファイヤーを持っていたらさっそく”イマ―ジョンリーディング”を試して下さい。
きっとやみつきになります。
⭐️洋書の音読ではないですが、「日本をテーマ」にイマージョンリーディングを取り入れた音読教材があります。
あの”安河内哲也氏”と翻訳家の”横山カズ氏”等が手がけたもので、文字を音声がハイライト付きで追ってくれる、所謂海外アマゾンのイマージョンリーディング法です。
詳しい記事はこちら。