海外コマーシャルから学ぶ「生きた英語表現」アマゾンのAudibleのコマーシャル(オーストラリア)その1の続きです。
今回は夫婦の会話編で、こちらも日常よく聞く台詞が登場します。
日本語訳をつけるので精聴トレーニングの一貫、ディクテーションにも使ってください。
Audible CM 夫婦の会話編
まず、字幕なしで一度流して聞いてみて下さい。
どうでしたか?(再度続けてこの部分だけ聞く場合は34秒から46秒の間です。)
実際、こんな感じで会話します。
ここにもかなりスラングに近い表現が登場するので追って説明します。
日本語訳
では大体言っていることがイメージ出来やすいように日本語ならどんな感じか訳しました。
Audibleは、お茶を飲みながらベッドでくつろぐのに最適よ。
お茶の匂いなんかしないけど。。。
まあ、お茶よ!
ハードティ(アルコール入りのお茶)よ。
あなた何者?お茶の警察?
ネィティヴ表現
では英語字幕で再度聞いてみましょう。
字幕が表示されない場合は右下の設定アイコンでサブタイトルをONにして下さい。
unwind in 〜(〜でくつろぐ)/ a cuppa ( a cup of tea)
”Audible is excellent for unwinding in bed with a cuppa.”
「オーディブルはお茶を飲みながらベッドで寛ぐのに最高よ。」
私が初めて聞いたのは義母から
” Would you like a cuppa, Tomoko?”
でした。
初めて聞いた時は
”カッパ???って何?”
と耳を疑ったもんです。
通常、こんな感じで会話されます。
Would you like a cuppa?
Yes, please!
Coffee or tea?
smell like a 〜(〜の匂いがする)
Doesn’t smell like a cup of tea.
「紅茶の匂いなんてしないけど。。。」
it’s not not 〜(〜よ。:二重否定=肯定)
Well, it’s not not tea.
「んんー、お茶よ」
これは決して間違った文ではありません。
分かりやすく理解するなら「二重否定=肯定」
「お茶じゃないじゃないわよ。」=「お茶よ」
ネィティヴ度高き表現の一つかもしれません。
どんな状況で使われるか?
①全く違う、間違ってるとは言い切れない場合、つまりある部分は「あってる」と伝えたい場合。
②相手が言った「そうじゃない。」という台詞対してオウム返しで「いいえ、あなたが言った事(そうじゃない)ではない=私が言ったことが正しい」と反撃する場合など。
いい例文を見つけたので紹介します。
A: Don't put cream in my coffee - I'm allergic to milk!
B: But it's not milk; it's cream!
A: Yes, but it's not not milk; I can't have it!
引用元:English Language leaners
訳)
A:私のコーヒー、ミルク入れないで。ミルクアレルギーなの。
B:でもこれミルクじゃないよ、クリームだよ。
A:えぇ、でもミルクはミルクよ、ダメなの。
このようにBが言った「ミルクじゃなくてクリーム」に対し、Aは100%全てがミルクじゃないけど0%でもない。クリームだってミルクが含まれていると訴えたいんですね。
ではもう一つ。
A: Check out my badge! I made it by hand.
B: That's not made by hand!
A: It's not "not made by hand" Don't be so rude; I made it myself.
B: Oh, sorry - I just meant it looks professional. Do you sell them?
引用元:English Language leaners
訳)
A:私のバッジ見て。私、手作りで作ったのよ。
B:それ手作りじゃないよ。
A:”手作りじゃない”じゃないわよ!失礼なこと言わないで。私が手作りしたの!
B:あぁ、ごめんよ。ただプロっぽい出来だからそう言っただけ。それ売ってるの?
ではこのコマーシャルの場合は?
続く妻の台詞を見てみると。。。
It’s hard tea.
(ハードティー/アルコール入りのお茶よ。)
What are you? The tea police?
(あなた何者? お茶の警察なの?)
と言っているので100%お茶とは言えないけど0%とも言えない。ハードティっだってお茶の一種よ!だから「お茶よ」と反撃してるんですね。
hard tea とは?
“hard tea”がなぜ”アルコーり入りのお茶”になるのか?
“hard”がついた飲料は「アルコール入り」を意味します。
ここで鍵となるのが “soft drinks” ”hard drinks” という英語。
違いは
和製英語としての「ジュース」と英語の意味との違いなど詳しくはこちらの記事をどうぞ。
The (something) police? を使った表現
“police”が登場しました。
これは特別な英語慣用句ではなくネィティヴが砕けて会話する時によく登場する表現です。
私はしょっ中、夫から「Oh, the (something) policewoman is here!」って言われております。
どういう状況で使われるか?
自身にとってはサラッと流して欲しい事なのにそれに対して”ツッコミ”を入れられたり、或はものすごく熱心にある事を調べて話した時など。
自身の経験会話です。
Oh, I think it’s better to wear this than that one!
(あらっ、それよりこっちの方がいいと思うけど)
Oh, oh! Are you the T-shirts police?
(おいおい、Tシャツ警察なの?)
Guess what! The house near the park was sold!
(何だと思う!公園近くの家、売れたよ。)
I didn’t see the “sold” sign yesterday morning, so it probably happened that after yesterday afternoon.
(昨日の朝には”売却済み”のサイン見なかったからおそらく昨日の午後以降に起こったんだわ。)
Wow! The real estate policewoman is here!
(ワオ!不動産警察がここにいるよ。)
まとめ
ネィティヴが使っている表現を習得するならまさに「ネィティヴ同士」の会話を聞くことです。今では気軽にyoutube動画でネィティヴがたくさん発信しているのをいつでも見ることができるのでぜひ活用をお勧めします。
そうは言ってもなかなか見つけるのが大変、訳もついてないし。。。
と言うのが本音かもしれません。
そこで思ったのです。
日本なら英語に関してかなり研究をして日本人向けに分かりやすく開発された英語関連の書籍(音声付き)はかなり存在するはず。
日本人向けに分かりやすく、学校では習わないような表現、しかも同じ意味でも状況別或はネィティヴ頻度の高い順に分析された素晴らしい本を発見しました。
中身を拝見すると「なるほど納得!実際そう言ってる!」
と言う表現満載の本(CD付き)を紹介します。
毎日少しずつ習慣として取り入れて自身がついたらきっとネィティヴ動画や海外ドラマを和訳なしで楽しむ日も近いはず!
必ずしも学校で習った表現がネィティヴに使われているかというと残念ながら通用しないケースが多いです。
例えば「ショック!」「うわっ、驚いた!」「えっ、何てこと!」と感嘆の表現として
“Oh my God!”
と言うのはNGなんです。
これはクリスチャンにとってイエス様を侮辱していると捉えます。
なのであまり好まれた台詞ではなく実際あまり聞きません。
(使っている人は無宗教だったり全く気にかけない人)
代わりに”Oh my goodness!” ” Oh my gosh!”
が使われます。
(奇跡が起きた、助かった!と言う意味感謝の意味で” Oh GOD, thank you!” とは言います。)
やはりその国の文化の一環として言葉って発せられるんですね。