’留学したのに日本人が多い’ 良い点・悪い点と対応法

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留学しても日本人が多い現実


私が語学学校に入学した時は、34歳でした。

人気のある学校で 同じ日に約30人の入学者。

しかもほぼ7割が日本人。残りは イタリア人、ドイツ人、フランス人、スイス人、アルゼンチン人、韓国人、台湾人でした。

さて、ここで殆どの日本人学生が悩むこと。

「英語を勉強する為に日本を離れて入学したのに、日本人だらけ。」

おまけに、長い間の義務教育で「英語」の授業を受けてきている私たちは、「リスニング」「スピーキング」が劣っていても案外「筆記試験」が中級レベルなんです。

なので、レベル分けのテストでも大多数が「中級クラス」に集中。

一方、ヨーロッパからの生徒は、発音に独特の特徴はあれど、「スピーキング」も「リスニング」もかなり出来ていて「上級クラス」に集まる。

よく「英語が話す、聞けるようになる為には“日本語を話さない!全部 英語で話す事。’’

って言われますね。学校の規則もそうでした。

“辞書も含めて「母国語」を使わない事”

ここでぶち当たる壁があります。

浮かぶ問題点と対応法


問題点1.どうしても日本語を使ってしまう環境になる。


クラスでも日本人が多いとよっぽどの覚悟がない限り、休み時間に日本語で話してしまいます。特に、入学初期の頃はいろんな情報交換をします。自分が英語だけで話そうと意気込んでも、相手が日本語で話しかけてくるとやっぱり合わせてしまう。。。

と言う事は、

「英語で話す訓練中」+「日本語も話す」

これって、無茶苦茶ハードルの高い「通訳」状態なんですよね。

随時 「英語でしゃべる時」「日本語をしゃべる時」この両方を巧みに切り替えるのは、かなり上級者レベルの状態です。


<解決策>お互いの会話に‘英語だけ’と‘日本語だけ’の集中した時間を設ける。


‘英語を勉強する目的’で遠い故郷を離れた日本人同士、決して‘敵’ではありません。

敵対視してくる人も中にはいますが。。。

私たちがどうしたかと言うと、学校の規則に従って

  1. 授業中は勿論,クラス内では絶対に英語で話す。(これは先生が随時チェックしてますから問題なしでしょう。)
  2. クラス外の休み時間も英語

2番が一番難しいのです。

相手がいつも日本語で話しかけてくる人の場合は、

「英語と日本語、両方話すともっと混んがらがるからここでは英語で頑張って話すね。」

と言って英語モードへ。こちらが英語で話すと相手もつられます。日本の英会話クラスみたいなもんです。

英語だけでどうしても伝えられないケースがお互い出た時にだけ、

「Excuse me. May I speak Japanese?」

っと言って説明してました。

とにかく学校側から、規則として‘母国語使用禁止’を宣言された瞬間から恥ずかしがらずに日本人同士でも英語で話しかける事です。

そして個人的な情報交換は、日本語どうしの方が間違わずに伝わるので学校外で話していました。


問題点2.お互いの英会話が正しいか分からない!


生徒同士はネィティヴスピーカーではありません。

日本語を使わない為にも、‘他国出身の学生とだけ’しゃべろう!って頑張る人もたくさんいます。とにかく、日本語を使わないで英語だけでしゃべる事に関しては良しなのです。

ところが、相手がネィティヴスピーカーでない限り「チェック機能」がない。

               ↓

“正しい発音での英会話が成り立たない”

 その国柄で同じ英語の発音もかなり違います。我々日本人が「カタカナ英語」を話すようにイタリア人、フランス人、韓国人みなそれぞれ母国語の影響を必ず受けていました。


<解決策>積極的に生徒間で英会話をしつつ、学校外で必ずネィティヴスピーカーと話す


ホームステイ、シェアハウスは必ずネィティヴスピーカーのもとで過ごす事をお勧めします。特にシェアハウスのメンバーがまた日本人どうしだと英語漬けにならない他、正しい発音や表現が学べないです。

私の場合、当時旦那がボーイフレンドかつシェアハウスの大家で彼の友人も家に住んでいました。なので学校外では常に生の英会話を経験できたのです。

次に日本人生徒と出会えて’良かったこと’を書いてみます。


日本人同士で良かった事


1.年齢の壁を超えた友人が出来る


国籍とわず、10代から50代までいろんなバックグラウンドの人達に出会えました。

一部紹介しますと、

  • 10代の若い子たちの多くは、早くも将来‘英語を使った仕事に就きたい’という志や‘正規留学を希望’。
  • 20代は幅広く、何らかの仕事の経験者でありながら‘今しか出来ない事をやりたい’‘他の世界を経験したい’‘将来海外で就職したい’という願望。
  • 50代は、リタイアされて海外生活を計画、または在住者。

日本人で当時の私のような30代、40代は殆どいませんでしたが、ヨーロッパからの学生は男女ともに多くいて仕事に生かす為に来ていました。

この機会は、それぞれ状況は違えど、

「ここに来た理由」

「どうやって留学計画したか?」

「卒業後、どうするか?」

など、直面した事や将来を語り合って“いろんな選択肢があるという希望と勇気を与えてくれました。

日本では‘語学留学する’事が‘凄い勇気と決断’だったとしても、いざ海外に来てしまえばそれは‘過去’の事。

‘海外’はもう‘特別な存在’ではなくなった仲間と未来に向けての情報交換が出来るのです。


2.英語を話すという目的が一緒なので、上達方法を共有できる


母国を離れて 英語圏で“生の英語”を学ぶと言っても人それぞれです。

短期間ですごく上達する人もいれば、いつまでたっても停滞期の人。

学校以外で皆どうやって訓練しているか、お互いに情報交換できます。

それでも学校も日常生活も全て日本人の極めて少ないローカルだけに囲まれた英語だけの生活を希望するなら、現地の大学・大学院・専門学校に正規留学してホームステイをするのが適しているでしょう。

でも、

・時間や年齢がネックとなっている。

・現地で英語を身近に気負わずに学びたい。

・海外生活の第一歩を踏み出したい。

・正規留学の前に実力をつけたい。

といった方には、たくさんの選択肢が用意された私立の語学学校は適していると思います。


まとめ


  • ‘日本人のいない語学学校’は、ほぼない事を把握しておく。
  • ‘日本人の少ないクラス希望’であれば、上級クラスをめざす。その為には、日本人相手でも学校内では絶対‘英語’だけを志す。
  • ‘日本人どうしの素晴らしい出会い’を無にしない為にも、私用の時間に日本語で濃い会話を楽しむ。
  • ‘正しい生の英語’を吸収する為、ネィティヴスピーカーのもとで暮らす。
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