海外生活を通して【英語を使う場面】を改めて振り返ってみると。。。
もちろん家族であれ知人であれ、ショッピングや病院や学校、レッスンの先生たちなどそこには全て【英語を話さなければならないネィティヴ相手】がいます。
そこには【聞き取る力】が容赦せず求められます。
そして、今の時代は電話でのやりとりよりも【Eメール】や【テキストメッセージ】が主流。
子供の学校を休む時に送信する通知メールとか、テキストメッセージにいたっては”すぐ返答を求められる、或いは求めたい”時に【書く力】が必要となります。
実はこれって1番「自然なネィティヴ度を求められる領域」だと痛感しています。
相手によって失礼のないように、もしくは改まりすぎない簡潔なやりとり。
最初の頃(今でもそうですが)は、むしろ英会話より時間がかかりました。
英会話なら聞いて真似ることができますが、メールやメッセージは自分が受け取った範囲内でしかネィティヴ表現の真似が出来なかったからです。
例えば、メッセージに気づかずに返事が遅れた場合、まず謝りたい!
でもまだその適切な表現を知らなかった頃、夫や息子に必ず聞いて教えてもらってました。
“I’m sorry, I didn’t realize your message.”
Is this OK?
It’s OK. or you can say,
(OKだよ、もしくは)
Sorry, I didn’t notice your message.
or
Sorry, I missed your message.
But if you say more formal English,
(もしもっとフォーマルな英語なら)
“I apologize for missing your message.”
こんな感じで今でも出来る限り送る前にチェックしてもらっています。
メールやテキストメッセージのやりとりが多くなるにつれ、「こうやって表現するんだ!」というサンプル数も増えていきました。
英会話もラィティングも【ネィティヴを真似て使う】ことと、【その蓄積】の繰り返しです。
「書く」ことに関しては、いまだに時々冠詞のつけ忘れを指摘されますが、もうこうした日本語にない概念は特に鍛えるしかありません。
そうなんです。書くということは「正しい英語表現」へ導いてくれるのです。
書くことのメリット
「書くこと」の最大のメリットは、日本語どっぷり生活から
「英語を英語のままの語順で理解する」
「日本語にない概念”冠詞”を意識する」
というまさしく「乗り越えなければならない英語の壁」を助けてくれます。
そしてこの先には自信を持って「正しい英文を話す」ことが出来る!
もちろん会話に至っては「発音とリズム」が大事ですが。。。
もし「会話」ばかり重視しがちな傾向にある場合、毎日2行でも「書く」時間を作り、それをネィティヴに見てもらって「より自然な表現」とか「冠詞の付け忘れ」をチェックしてもらうと毎回、すごい発見があります。
これこそ、学校では習わない「生きた英語の世界」だと思います。
とはいうものの、「ネィティヴは側にいないし、そもそもどう書いたらいいか分からない」というのが実情だと思います。
いきなり「英会話」とか「英語添削」とか飛び込む前に最低限、「独学で学べる事」はあります。
海外でなくても日本国内で習得できる事の1つでもあります。
その1つの方法として先にも前述しましたが「ネィティヴを真似ること」
私は「受験対策」の事を言っているのではなく、あくまでも「ネィティヴに通じる自然な英語」を目指す上で”効率的に取り組んだ方がいい学習法”を経験上からお伝えしています。
英語は「日本語」を直訳して「英文」にできるほど簡単なものではありません。
私が大昔の受験英語知識だらけだった頃。。。
オフィスを想定した場面で日本語で「彼女は他の電話にでています。」を英語で何と伝えるか?
これ直訳しようとして
えーっと、「彼女は〜です。」だから。。。She is…
「話してるって言いたいから。。。」
She is talking to somebody だっけ?
「他の電話でのでは前置詞。。。電話はこの場合、道具だからwith かな?」
と出来上がった私の直訳英語はじゃーん!
She is talking to somebody with the other phone.
今思い起こせばこう言う「思考回路」をいっぱいしてました。
本当に昔の受験英語、単語や熟語の意味だけ丸暗記して繋げた文です。更に、前置詞の使い方とかネィティヴがイメージするなんて感覚、サラッサラなかった頃です。
ちなみに上記の私の「直訳文章」は、ネィティヴからすると
言いたい事は分かるけど不自然だと。。。誰もそんな風に言わないと。。。
自然なネィティヴ表現は
“She is on another call (or line).”
‘She is on the phone.”
何とも短い文章。。。
この表現、知った時にゃカルチャーショックでした。
そしてこれこそネィティヴ感覚なんだと。。。
日本語の感覚でそのまま英単語に置き換えようとする典型的な落とし穴にハマりまくります。
日本語どっぷり生活では、こうした「正しいネィティヴが使う表現」は教えてもらわないと分からないです。つまりあれこれ考えるより「真似て覚える」方が効率的です。
なので、「えーっとこの和訳は。。。」と1から考えて遠回りするよりも、ネィティヴによる表現を教えてくれる教材を参考にして思いっきり真似するところから始めた方が伝わるし、ストレス激減です。
私のお勧めはディヴィット・セインさんの本。
ネィティヴの強みである”状況に応じた自然な表現”が満載なので安心して模倣できます。
しかも①書いて②覚えて③口に出して。。。と同時に「表現の幅も広がる」ので毎日少しづつ取り組む最高の生きた英語学習です。
もう一つお勧めはこちら。
他には私がいつも心掛けている「丁寧な英語」の使い方を教えてくれる本。
ついついネィティヴの日常使われるカジュアル表現に慣れていくと、「こういう時ってどっち?」と思う場面があります。
ネィティヴによっても育った環境、しつけられた背景で変わります。
例えばお店に行ってスタッフが
Hello, How can I help you?
と言ってきた場合と、違うお店では
You right there?
これ、明らかに前者が「丁寧」で後者は無茶苦茶「大雑把」!
You right there? は更に” Are you alright there?” の省略形。
直訳すると「大丈夫?」
これ、最初に聞いた時は「あー、ネィティヴってこう言うんだ!」って思ってました。
ところが、夫によると「失礼ではないけど客を相手に使う正しい言葉ではない」と。。。
そして更に「この店はスタッフをきちんと教育していない」と捉えるそうです。
そう、まさに店、個人の「品格」に関わってきます。
だから、ネィティヴの真似をするにしてもこの違いを知る必要があります。
カジュアル通り越して「大雑破」な英語は使わない方がいいです。
英会話も英文も「ネィティヴ表現」を正しく状況に合わせて真似る!
上級者の人たちは、いかにたくさんの「ネィティヴ表現」を知り、それを使いこなしているか!
「英文を書く」習慣が身につくと、自ずと「言いたいことが英語の順のままスムーズに口から出る」ようになる。単語の綴りもちゃんと覚えられてその先にはこれまた大きな壁となる発音にもつながると。。。
「英会話」ばかり先行しがちな場合は、「伝えたいことをまず書く」
もし何て書き出せばいいか。。。と留まってしまったら「ネィティヴの表現」からフレーズを真似る。
何て書き出せばいいのか分からない状態では、何て話したらいいか分からない状態と同じなんですよね。
地道な訓練ですが、書いてそれを話す訓練って効果抜群です。