英語学習を成功させたい! でも続かない。。。
私は英語学習というのは「ダイエット」に似ていると思うのです。
たくさんの共通点があります。
どちらも成功に導く為の心得は,「正しい方法、継続そして長い道のりを覚悟する」と言うこと。
いやー、何だか最初から気が重くなっちゃいますね。。。
でも、この基本を押さえておけば
「英語学習は時間がかかるものだ」
「英語学習の途中はしんどいけど出来てくると楽しい!」
っていう感じで「そういうもんなんだ」と半ば開き直って取り組む方がかえってスランプを乗り越えやすいと思うのです。
ちょっとだけ昔話をさせて下さい。
当時私は34歳の会社員。
ある事がきっかけで25歳のワーホリ語学留学を決めた女性と出会いました。
そこで彼女の言ったセリフが私の背中を押してくれたのです。
私の場合、英語が出来るようになるまで普通の人よりも倍以上の時間がかかると思うんです。
多分、10年位。。。だから今やっとかないとって思って。。。
10年?!
おっ、ちょっと待って!10年って言ったら私の歳。。。
私の10年後は44歳。44歳の私。。。
でも、10年後は必ずやってくる。
44歳になった時に英語が話せる自分、いやもっとかかっても英語ができるお婆ちゃんになりたい。
今でも心に焼き付いている言葉です。
最初から長期戦を覚悟で望むとある意味、それじゃ1年後の目標は?って達成できそうな事からスタートできます。
とは言うものの、道中ずいぶん遠回りをした事も多々ありました。
ここでは私自身が陥ってしまいがち(しまった)な流れと、英語学習をどうやって継続させているの?って言う取り組みを振り返ってみます。
まずは、どれだけ「ダイエット」と「英語習得」に似た点があるのか確認してみます。
そして「ダイエット失敗スパイラル」と同じように新たに取り組んではまた失敗し、「あー、やっぱり効き目がないし、続かない。。。」と諦めそうになる理由と乗り越える為の対策を追っていきます。
課題に沿った「英語の勉強法」も紹介しますので、ぜひご自身の現在の課題を見つけ出して「必要な学習法」を取り入れて下さいね。
共通点その1「決意表明」
どちらも始める前は「よーし!やってやるぞ!」と意気込みます。
共通点その2「即効性を求める」
そしてどちらも【即効性】を求めてしまう!
そんな簡単に達成できるんなら苦労なんてしない!と分かっていてもついつい「即効性」をアピールした方法に飛びついてしまう。
共通点その3「間違った方法」で取り組んでしまう。
「即効性」に加えてなるべくなら「楽に。。。」と願ってしまう。
例えば、ダイエットなら「これを飲むだけで見る見る痩せる!」
英語も同じように「文法学習不要!」「〇〇するだけでペラペラ!」
そんな簡単に手に入れられるんだったらもう日本中、モデルうじゃうじゃ、英語ペラペラまさしく第二公用語化してるはず。
こうして間違った取り組みをして。。。↓
共通点その4「我慢・改善が必要」と悟る!
そして、やっぱり我慢や改善すべき試練がある!と悟る。
ダイエットなら「太る原因」となる食生活の見直し。
英語なら「英語を文頭から理解する」訓練。つまりいちいち「和訳:読み返し」しない訓練。
新しい「単語の読み方」にカタカナを乱用しないで発音記号を書く訓練。
分かったわ!基本に戻って再スタートするわ!!
とまた決意して。。。
共通点その5「乗り越えるべき現実の壁」にぶつかる!
頑張ってダイエットしていると「あっ、痩せた!」と言う日がやってくる!
英語も学習していくと、英会話の先生とやりとり出来て「あっ、喋れる!聞き取れる!」と言う実感が湧いてくる!
ところが、現実はそんなに甘くなく。。。
ダイエットなら気を抜いて元の食生活に戻るとリバウンド。。。
英語なら会話できていた相手が【あえてゆっくり話してくれる人】だったり、【日本人の話す英語に慣れている人】で「これで私も英語デヴュー!」と息弾ませているところから一転、【バリバリのネィティヴ】や【スラング混じり】の生の英語を目の当たりにして撃沈する。。。
英語! さーて、ここからが正念場!
全てのネィティヴ相手でなくとも”だいたい相手が言っている事が予測”できたり、通じるか通じないかはさておき”伝えたいことが言える”ようになったら。。。いわゆる、中級レベル。
この状態からどうレベルUPさせるか!?
要するに「どんなネィティヴ相手=リアルな英語世界」でも通じる、聞き取れる英会話力や正しいメールのやりとりが出来るようになる!こと。
まだまだ先が。。。
これからもっと地道な努力・訓練をしないといけない。。。と気が重くなって
「何の為にその努力を継続させるの?」
「させなくてはいけないの?」
と言う疑問に行き着きます。
つまり。。。
共通点その6「どれだけ必要性に迫られているか!」に左右される。
これが1番のキーポイントです。
「必要性」に迫られているかどうか!?
「英語」も「ダイエット」もどれだけ”必要性”に迫られているか!
ダイエットなら重大な病気をもたらす寸前。
やらざるを得ない状況。
でもそうじゃないと、
私、特に問題ないし、まっ、いっか!
英語なら「日本語が使えない状況」です。
生きていくためにコミュニケーションのツールとして「英語を使うしかない」状況!
でもそうじゃないと、
特に英語使わなくても支障ないし、必要になったらまた始めよう!
海外生活をしていても「日本語に頼れる」状況だとやっぱりダメなんです。
もう数年経つのにまだ「英語が口から出てこない」と嘆いている方は結構います。
「海外生活したら英語ができるようになる」と言うのは、その人の環境と努力に左右されます。
海外で生活しても、日本語を優先していたり、通じない・聞き取れない状態から脱出できなくて引きこもり、英語を使わない状態に陥っている場合もあります。
結局は何かしら「英語しか使えない状況を作る」過程が必要になってきます。
日本で英語必須状況を作る方法
日本でも「英語必須状況」を僅かながらどうにかして作り出すことは可能です。
*英会話スクールだったら「ネィティヴ・外国人講師」を相手に全て英語でやりとり。
分からないことも「英語で聞く訓練」
☝️→語学留学・海外生活と一緒
*英語教材も英語で説明されたもので、英語を英語で理解する訓練。
☝️→語学留学・海外生活と一緒
*スマートフォンやパソコンの言語設定も「英語」にする。
☝️→語学留学・海外生活と一緒
要は、こういった環境が「英語の世界」
この「英語必須」に自分を置くことができるか?までがまず勝負どころ。
じゃないと、やっぱり「やらなくても生きていけるから」ってなって辞めちゃうんです。
逆に一度この状況に身を置くことが出来たら、最初は撃沈しまくってもそれ以上沈むことはありません。
言わば、「習うより慣れろ」状態です。人は慣れていく生き物です。
だからこそ、この「英語世界」に到達できるまで継続して英語力を養う強い意志が必要!
継続して英語力を養う為には、常に今の自身の課題を分析してリフレッシュする事が大事です。
これまた「ダイエット」のように”何故太っているのか?”の原因を突き止めて対策をたてるのと同じです。
共通点その7「課題を分析して対策をたてる!」
ダイエットならば今太っている(痩せすぎている)原因は何か?
食べる時間帯?食べ方?糖質太り?脂肪太り?アルコール太り?運動不足?と突き止めてそれに対する適した対策をとらないと成功しません。
「英語」も同じ。やみくもに取り組んでも効果はなかなか得られません。
辛いだけです。
課題が分かれば「何でこんな事しなくては。。。?」と言うストレスよりも「だからやっている!」と課題克服の道筋がみえてきます。
英語の課題分析と対策例
簡単に分析と対策の例をあげます。
私自身の体験です。
Readingの課題
課題 → いちいち「読み返し」をして和訳している。
改善点:「文頭からイメージして意味を捉える訓練」と「意味を頭から塊で捉える訓練」
↓
スラッシュリーディングを取り入れる。
listening の課題
課題→ 速すぎて単語の区切りが分からない。
改善点1:「英語のリズム」を知る必要あり。
↓
リズムを知るには、「文の強勢の法則」を知る必要あり。
↓
文の強勢の法則を知るには「品詞の種類」を知る必要あり。
改善点2:単語の「正しい音と音節」を知る必要あり。
↓
「単語の音節(シラブル)」を習得する必要あり。
英語の強勢を習得した上で「精聴トレーニング」にとりかかる。↓
改善点3:ディクテーションで丁寧に聞き取る訓練。
Writing の課題
課題→そもそも正しい英語表現が分からない。直訳して不自然な英語になる。冠詞つけ忘れ。
改善点1:ネィティブ表現をフレーズで習得してとにかく真似る。
改善点2:英語日記・自分の好きな話題で英文作成して添削してもらう。
必ずネィティヴに見てもらって「自然な表現法」を教わると見る見るうちに英文に自信がつき、更には自信を持って話すことへつながる。
Speakingの課題
課題→ 自然なネィティヴらしい正しい表現法が分からない。
改善点:ネィティヴ表現を真似る。(ライティングと同様です)
課題→頭で「和文」から「英文」作成をして時間がかかる。
改善点:Writingで英語の語順で考える訓練をする。
課題→文法はあっているのに通じない。
改善点:英語の音とリズムを習得する。
こうした課題分析はとても大事です。
最近の英会話スクールでは、カウンセラーの方がかなり個人に寄り添った「課題分析」とそれに対応した「カリキュラム」を組んでくれるので本気度の高い人は1日も早い「英語しか通じない状況」に対応できるよう挑戦してみることをお勧めします。
ポイントは、「毎日少しでも英語に触れる」そう、毎日です。
英会話なら週に1〜2回のレッスンとか全然足りません。ゼロよりはましですが、レッスンだけで英語ができるようになるなら前述しましたが「日本中英語ペラペラ」なはず。。。
ここで言う「毎日」とはただ喋りゃーいい!って訳ではありません。
「目的をもった英語」つまり「英語ができる自分なりの目標」に向かってのプロセスで「今日やるべきこと」の毎日継続です。
そう、この目標に向かって「今日やるべき英語学習」です。
もし、「英会話の文例」を見て「文法」でつまずいているなら「英会話」以前に「中学英語の基礎」から学び直す必要があるし、文例を見て「読み返し」している状態なら「文頭から意味を捉えるスラッシュリーディングの訓練」が必要です。
ぜひ、「その7」で紹介した「課題と改善点」をチェックして見て下さい。
ちなみにもし「英文を読んでも文頭から意味を理解できない状態」いわゆる読み返しをし、和訳しているなら当然「英会話」は無理です。
いくら頑張って日本文→英文と考えながら文章を組み立てて英語で話しても、絶対通じません。
結局は、
「読む→文頭から理解する」
「書く→英文のサンプルを真似て文頭から理解して書く」
時間がかかってもいいので毎日この訓練です。少し慣れてきたら音声付きで!
くどいようですが、文頭から理解できないものは聞いても意味不明なまま。。。
結局、英語ができるようになった人は「英語を英語のままで理解」する訓練をしまくって、生の音声も聞いて、それを真似して話して、少しずつ自信をつけていったのです。
まとめ
英語学習を継続・成功させる為に常にやるべきことは「スタートからゴール」まで設定した後に
①何の為に「英語学習」しているのか? ←1番大事!
↓例)ビジネス、海外旅行、ホームステイ受け入れ。。。
常に問いただす!
②自分のレベルチェックと課題分析
↓例)初級か中級か
常にチェックして前進する!
③その学習法が継続出来ているか?
↓例)独学、英会話スクール、語学留学
もし挫折しそうなら理由を追求。(自分自身?学習法?)
⭐️長ーい道のりを覚悟してスタートしたら”いかに効率よく学習するか”がポイント!
念押しですが、数ヶ月で英語ペラペラなんてあり得ません。また「楽しい英語学習」ってのも。。。
この「楽しい」を感じられる時は「出来た時」。
この「出来た」を少しずつ増やしていった先にゴールが!!
やっぱり、継続なんです。
⭐️最後に、くじけそうになった時に読んだ本を紹介します。
「デビット・バーカー氏」の「もしも英語ができたなら」
次回は「継続できる初心者、中級者の英会話スクール選び」で詳細を述べています。