現地オーストラリアで起きているジョコヴィッチ騒動の背景にあるもの。その1ー医学的免除が認められた?

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オーストラリアの人たちの状況

 

毎年1月に開催される「オーストラリアオープン」

メルボルンのように特に厳しいロックダウンを約2年に渡って強いられた大都市の人たちをはじめ皆我慢して、

 

「ワクチン接種、本当は受けたくないけどこの危機を脱するには接種して、1日も早く普通の生活を取り戻したい!」と言う人たちと、

 

「接種を強制するのは個人の尊厳を守ることに違反する!」というアンチ派。特にアンチ派は例えそれで職を失っても拒否するって人も多数存在。

 

私が住むクィーンズランド州は12月13日を迎えるまで、ずっと境界線を保ってきていて、オープンになると必ずや「コロナ」が入ってくる。

 

それまでに身を守るためと、医療崩壊を防ぐ為にと言う知事の主張のもと、後半凄い勢いで皆ワクチン接種を受け始めました。

 

どの州も同じような状況で「ワクチン接種」が進む一方で案の定、「オミクロン株」が全州に拡大し、PCR検査も長蛇の列、簡易テストキットは品薄、品切れ。

 

州の境界線を越えるには「2回のワクチン接種証明」が必要だったり、「陰性証明書」が必要だったりとオーストラリア国内だけでもなかなか自由に移動できる状況ではないところ、感染者数も増加して、物資を運ぶドライバー不足の為、スーパーの棚がガラガラの状態。

 

クィーンズランド州は通常1月24日から開始する新学期を「オミクロン株の感染最大」を過ぎる頃を見越して2週間、延期しました。

 

 

スタッフに「接種必須」とは明確に言わずとも、「接種をしていないスタッフは職場に戻れない」としている業種も多々あります。

 

物資を運ぶドライバーはワクチン接種が義務化された上、ここクィーンズランド州に入るに辺っては1月15日を迎えるまで、毎回PCRテストでの「陰性結果の証明」と「滞在中の履歴記録」が義務付けられていました。

 

それが更なる運送の遅れに繫っていたのですが、感染防止の為に非常に厳しい規制をするクィーンズランド州。そのおかげもあって12月13日のボーダーオープンするまでは、確かにコロナほぼゼロ状態で過ごせたのも事実。

 

皆、少なからず「ワクチン接種」に対する不安や懸念はありながらもルールを守ることで生活を継続していく道を選ぶしかない状況の中で、この「ジョコビッチ」の振る舞い。

 

 

「オーストラリアオープンの参加条件」に当たり前のように(少なくともオーストラリアの多くの人の間では納得のルール)「2回のワクチン接種」がありました。

 

ジョコヴィッチ、医学的免除のニュース

アンチ接種派をアピールしていたジョコヴィッチ、どうするんだろう?

とその行方が心配されていたところ、「ジョコビッチ、医学的免除認められる!」のニュース。

 

そりゃ、びっくりですよ。

これは、「アンチ派で職を失った人たち」や「我慢して接種した人たち」含めて「何で彼だけOK?」と不満爆発。

 

「医学的免除って?」

その時は、個人情報に関わることから「何が免除されたか?」詳しくは伝えられませでした。

その時、見たニュースの1つがこれ。その部分だけ紹介します。

 

 

内容は、メルボルンはすでにPCRテストを受けるために長蛇の列。

TVキャスターがどんな理由が「医学的免除」にあたったのか聞きますが、明らかにされていないこと、おそらく6ヶ月以内に「コロナに感染していた?」ということが予測されている云々。

 

更に、ジョコビッチが「医学的免除の許可を得たからオーストラリアに向かう」ってメッセージを送っているところなど。

 

 

このニュースを知った他のテニスプレーヤーたちの反応。

とても困惑しながらも皮肉や罵声を浴びせないところに感心した私。

Djokovic vaccine medical exemption: Australian tennis players respond

 

 

さて、私自身も食品持ち込みとビザに無茶苦茶厳しいオーストラリアが??

と腑に落ちず。。。

 

でも、これを認めたのは医療機関であって必ずしも入国ビザを認めたと言うものではなかった!

 

モリソン首相は警告していた

それを証拠にすかさず「何でだ?」と質問されたスコットモリソン首相のインタヴュー。

その部分だけ紹介します。

(CCをクリックすると英語表示できます。)

和訳すると、

「私の見解では、オーストラリアに入国しようとする個人は、我々の国境要件に従わなければなりません。
ノバク・ジョコビッチがオーストラリアに到着したとき、彼がいつ現れるかはよくわかりませんが、それほど遠くないと思います。彼はそうしなければなりません。

なぜなら、彼がワクチン接種を受けていない場合、彼は医学的理由でワクチン接種できないこと、そして完全にワクチン接種された旅行者と同じ旅行手配にアクセスできることの容認できる証拠を提供しなければならないからです。

だから私たちは彼のプレゼンテーションと彼が提供する証拠を待っています。その証拠が不十分な場合、彼は他の人と何ら変わらない扱いを受け、次の飛行機で家にいるでしょう。」

 

 

そしてやっぱり入国を阻止されてしまった。

入国可能な条件の1つ、「医学的免除の証明」ってのが出来なかった?

 

この後、彼は他の難民たちやビザで問題ある人たちが留められるホテルに送られてしまいました。

 

そしてオーストラリア政府相手に法的に戦うことに。。。

法的に戦うってからには、かなり自信があるのだろう。

 

そして1月10日、裁判に勝ったのはジョコヴィッチ殿。

続きはこちらの記事で。

ジョコヴィッチ騒動、その2ーメルボルン到着後、ビザキャンセルのニュース。
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