オーストラリアには、「白オウム」に「黒オウム」とオウムたちが日常生活で普通に飛びまくっております。
白オウムは英語で「White Cockatoo」(ホワイトクッカトゥ)と呼ばれ黄色い王冠を持ち、「グギャーギャーギャー」と可愛いとは言い難い大きな鳴き声を放ちます。
黒オウムは「Black Cockatoo」
下記写真は尾が赤い(オスが赤で,メスはオレンジ)「red tailed black cockatoo」と呼ばれる種類です。
そして、もう一つ「モモイロインコ」↓
これを英語で「galah」発音:gəláː カタカナであえて書くと「ガラー」って言います。
モモイロインコって和名ですが、インコじゃなくて「オウム科」です。
なので英語で別名「rose-breasted cockatoo」とも。長い、長い。ガラーがいいです。
さて、この「galah」は鳥の名前以外に【オーストラリアスラング】としての意味があるのです。
オーストラリアスラング「galah 」の意味
実は「バカ」とか「愚か者」とか「まぬけ」って言う意味のスラングで使われるのです。
って言っても若者の間では使われていない?息子は知りませんでした。
そう、昔はよく使われていた、そして今でも使う人がいるスラング。
愛情もって冗談っぽく言う場合もあれば、軽蔑的に使う人もいてそれは状況次第。
これらの意味を持つ英単語は”silly, fool, idiot ”など。
「You’re a bloody galah!」
(お前ほんとにバッカだな!)
Who are you calling a galah?
(誰がガラー(バカ)だって?)
なぜモモイロインコがバカ呼ばわり?
愛らしい桃色のオウムが「バカ呼ばわり」されるようになったのか?
これと言う決め手の説はないようですが、考えられる経緯として
彼らはものすごい群れを作って大きな鳴き声を発します。
特に田舎の方では、電線にそんなに乗っかって大丈か?と思うほどのガラーたちが勢揃い!
ド派手な衣装を身につけたピンクだらけの群れがギャーギャー大声で鳴く光景から、道化師とかうるさい奴とかおしゃべりが止まらない奴とか、どんどん発展していって総合的に「バカ」っぽい意味合いになっていったそうです。
でも、うるさい鳴き声なら白オウムとか黒オウムも負けてないんだけどな。。。
同じ意味合いで登場する他の鳥たち
galah(ガラー)と同じく「バカ扱い」で例えられる気の毒な他の鳥もいるんです。
それは、「pelican-ペリカン」
と「goose-ガチョウ」
でも、こうした鳥の名前、あるいは動物の名前を使った「少し軽蔑的な意味あいのスラング語」は時代とともにどんどん変わっているようです。
galah(ガラー)がもう若者の間では使われていないように。。。
まっ、住んでいるからにはオーストラリアのスラング知識として知る必要があるので、これからも良い意味のスラングも含めて暖かく動物たちを見守りたいもんです。