先日、ニュースでリポーターが宿泊施設のオーナーに質問した時の返答で、初めて耳にしたスラングが登場!
How full is your hotel?
(あなたのホテルはどの位予約で埋まってますか?)
Oh! It’s chock a block!
ずばり” chock a block” とは 形容詞で「満杯の、ぎっしり詰まった」と言う表現で使われる事を知りました。
chock a block の起源
この言葉の起源は?
まず、chock って何かって調べると名詞だと「輪止め」
タイヤなど動かないように固定するものですね。
このスラングで使われているもう1つの単語、”block”はここでは「滑車」という意味。
イギリス海軍のスラングが起源?
もともとは航海用語として始まったとか。
船の思い物体を運搬したり、持ち上げたりするために使用された滑車が英語の”block”にあたるようです。
2つ以上の滑車を利用してロープを最後まで引っ張ると滑車がしっかりと締まって動かなくなります。
もともとは「限界までいっぱいに」という意味で“chock-full”が使われていて、それとこの滑車のblockを関連付けて”chock a block”になったという説です。
したがってこの表現は、物事が非常に密集していて移動や身動きする余裕がない状況を表す時に使われるようになったそうです。
参照:The royal navy slang you never knew you were speaking
使われる状況
今日では、満員の部屋や電車の車両、交通渋滞、混雑した人混みや埋まり切った駐車場など所謂「満杯」「すし詰め」と言った表現で使われているようです。
例文をあげます。
交通渋滞の場面
人で埋め尽くされている場面
町は観光客でぎっしり詰まっていた。
言い換えると、
It was full of people in town today.
(今日町は人で満杯だった。)
The town was bustling with tourists today.
(今日町は観光客でごったがえしていた。)
物で埋め尽くされている場面
これも言い換えると、
The room was so jammed full with stuff.
会話でどう使われるか動画で練習
実際にどんな状況でこの”chock a block” を使った会話がやりとりされるか、ネィティヴによる動画を紹介します。
説明してくれた後に、セリフをコピー発音する場面もあるのでぜひやってみて下さいね。
簡単な会話ですが、動画中のセリフの和訳を載せておきます。
会話例1
You’re late.
(遅いよ!)
I know. I’m so sorry.
The traffic was chock-a-block this morning.
(分かってるって、ごめんよ、今朝は交通渋滞(で身動き取れなかったんだ。)
会話例2
How was your shopping trip?
(買い物、どうだった?)
The sales were good,
but the city centre was chock-a-block.
(売出しは良かったけど、市内はもうすし詰めだったわ。)
ネィティヴ先生による動画練習
まとめ
スラングは非ネィティヴの我々があえて使う必要はないと思います。
ただ会話で登場すると直訳できない為に「何だ?その意味は?」ってなります。
それに対して教えてもらうと「ウォー!そうなのか!!」っとちょっぴりネィティヴの仲間入りできた気分にも。。。気分です、気分でいいんです。使わなくても。。
それにしてもスラングって奥深い意味があって面白いですね。
こちらで善かれ悪しかれよく聞くスラングを紹介した本があります。
これ一通り目にすると、面白いほど海外の映画やドラマの台詞も理解できて「英語を英語のまま」で楽しめるのでお勧めです。