英語のようで実は存在しない、または本来の意味とは違う”和製英語”に囲まれて生活していると「えっ、これって英語じゃないの?」と出くわす場面が多々出てきます。
私は海外生活を始めた最初の頃、「ペットボトル」とか「ガソリンスタンド」とか「マンション」とか連発して夫に
It’s Japanese English. 😉
と度々指摘される体験が多々ありました。
ちなみに
「ペットボトル」=plastic bottle
「ガソリンスタンド」=fuel (petrol ,service)station
「マンション」=英語では「豪邸」という意味に。。。
「和製英語」の代表的なものについてはこちらの記事で取り上げています。
今回は「ピアス」について取り上げます。
ピアスは和製英語
日本では「ピアス」と「イヤリング」を区別して捉えています。
お店でも「ピアスコーナー」とか見かけます。
「ピアス」=耳の穴に通すもの。
「イヤリング」=ネジやクリップタイプのもの。
私は昔この概念のまま
I want to buy pieces!
と言って
pierces?
pierced?
Oh! Where do you want to put it?
(どこに付けたいの?)
と耳以外の鼻とかおへそとか眉とか舌とかに通す為のアクセサリーを買いたいと受け取られてしまい、そこで初めて「ピアス」が和製英語であることを知りました。
ピアスと言う”名詞”は存在しない。
そもそも「pierce」と言う名詞はありません。
でも動詞はあります。
「〜を刺す、貫く、突き通す」と言う意味で使われます。
例えば
日本語の「ピアス」も「イヤリング」も“earring”
英語圏では「耳の穴に通すタイプ」も「クリップタイプ」も含めて“earring”と言います。
でも日本のようにあえて区別して伝えるなら?
pierced earring(s)とclip on earring(s)かな。。
でも圧倒的にpierced earring(s)が主流だからわざわざ“pierced”って言わないよ。
なるほど。。。
日本語概念のピアス=(pierced) eariing(s) = earring(s)
ペアでつけるなら”earrings”
通常、イヤリングはペアで付けます。
なので複数形で“earrings“
もっと丁寧に言うなら“ a pair of earrings”
でも実際は” a pair (pairs) of”が省略されて使われます。
(例)There are no earrings allowed.
1つ(片方)だけの場合はもちろん単数形。
I’ve found one earring !
Do you know where the other one is?
ペアで数を伝える必要がある場合の数え方
ペア物の数の数え方は” one pair of, two pairs of…”
シンプルに考えて”ペア”の数を伝えているので決して” one earrings, two earrings…”と言わないように気をつけましょう!
(two earringsと言うと全く違うイヤリング2つとなってしまいます。)
まとめ
✅日本語概念のピアスもイヤリングも英語では“earring(s)”.
✅英語圏ではほとんどが耳の穴に通すタイプなのであえて“pierced earring(s)”とは言わず、”earring(s)” = pierced earring(s)と捉えている。
✅ペアで伝えたい場合は複数形扱いにする。(“a pair of” は省略されることがほとんど。)
✅ペアであえて数を伝える必要がある場合には”one pair of earrings, two pairs of….”
英語圏で生活して必ず戸惑う一つに「和製英語」があります。
「発音の違い」はもちろんながら「意味が違う」単語も多々あります。
(例)クレームをつける。=不平、不満を言う→英語ではmake a complaint
「和製英語」の存在を知ることはかなり重要なのでぜひあえて時間をとって英語では何と言うか学習をお勧めします。