「ご理解いただいてますか?」
って相手に丁寧に失礼のないように聞きたい!
” Do you understand?”
って言うとどうなるか?
とてもよく使うフレーズと思いきや実際海外生活をしていて耳にする事はあまりありません。
実は話す相手と状況によって
❌「ご理解頂けてますでしょうか?」(丁寧語)と伝わらず
👉 「あなたに理解できますか?」(横柄)となってしまう。。。
このように決して丁寧なセリフとしては受け取られません。
むしろ失礼に当たる!
この記事では“Do you understand?”が失礼に当たる場合とは?一体どんな時に使われているのか、又このセリフよりもネィティヴがよく使う表現は何か?を紹介します。
失礼に当たる状況とは?
ズバリ目上の方や上司、先生に対して言うのはNG!
自分の言ったこと、説明したことがちゃんと理解してもらえているかどうかを確認したくて
「お分かり頂けますか?」「ご理解して頂いてますか?」
と丁寧に聞きたい。そこでこのセリフを使うとどんな風に受け取られるか?
ネィティヴに聞きました。
例え丁寧に
Do you understand?
と言っても実は。。。
“Are you smart enough to follow this or do I have to explain to you what I said again?
あなたこれ理解出来る位、優秀?或は私が言ったこと、もう一回説明しなきゃならない?
How rude…
と何とも上から目線の物言いで不快な思いをさせてしまう事に。。。
ではどんな時に”Do you understand?”が使われているか?
Do you understand? が使われる場面
目上の人が部下やスタッフにやや命令口調で言う必要がある時。
スポーツの試合中コーチが選手に、或は軍隊長が兵士たちに喝を入れるために自分が話した後であえて声を荒げて
Do you understand?
Yes, Sir! / Coach!
映画でもそういった場面をよく見かけると思います。
覚えている映画でそのシーンを見つけたので紹介します。
アメリカのコメディ映画、アダム・サンドラー主演の「The Waterboy」から。
ライバルのコーチが怒りながら選手に喝を入れて言う場面!
両親が子供に厳しく言う必要がある時。
例えば言った事を守らなかったり、しつけの一貫でお説教をした後、「分かったわね!」と言う意味合いで使います。
“Do you understand?”
“Yes, mum…”
上司や先生が説明をした後に部下、生徒に確認の為に言う場合。
これが1番シンプルで「分かりましたか?」と言う普通の伝わり方ですが肝心なのは
- 声のトーン
- 話す態度
もし荒々しく言ったり、
鼻にかけたように言うと
ここでも「命令口調」の「分かったか!」とか「あなたたち、理解出来る?」
と小馬鹿にした感じで受け取られます。
例え、自身が目上の立場でも態度や口調は気をつけて使うべきセリフと言うことを覚えておきましょう!
もう一つ、映画で使われた場面を紹介します。
ジャッキー・チェンとクリス・タッカー共演のコメディ&アクション刑事コンビ映画「Rush Hour」から。
これは失礼承知でわざと上から目線で言っているシーン。
もし”Do you understand”を使うなら
その後に” what I mean”を付け加えて
” Do you understand what I mean?”
と丁寧な口調で言うと目上の方に対しても部下に対しても失礼には当たりません。
理由は”what I mean” を付けることで「私が意図するところ、理解してもらえてますか?」と聞き手にフィードバックを求めておりコミュニケーション会話に変化するからです。
Do you understand? の代わりに使われているセリフ
では実際、ネィティヴがよく使う「分かりましたか?」「お分かり頂けましたか?」「私の説明、納得してもらえますか?」と聞く時の英語は?
Do you know what I mean?
とてもよく使われるセリフです。
夫によると、自身が目上の立場だったら”Do you understand what I mean?”よりもこちらの方が感覚的により丁寧で親切な聞き方に受け止められるそうです。
Does that (it) make sense to you?
これが本当によく聞くセリフです。今回一押しで紹介したい「ネィティヴ表現」なのでぜひ覚えて使ってみてください。
“make sense” = 理にかなう、道理にあう
「私が言ってることは理にかなっていますか?」
「私の説明はちゃんと理解出来る内容になってますか?」
と何とも謙虚な言い方。
“Do you know what I mean?” も “Does that/it make sense to you?” も
このように、一方的に相手に「分かったか?!」「あなたに理解出来る?」的な表現の”Do you understand?”と違って「自身の説明に対して聞き手にフィードバックを求める」表現なのでどの立場でも使える素晴らしいコミュニケーション英語として使われています。
息子はスカイプでチェロのレッスンを受けているのですが、頻繁に先生がこのセリフを言ってちゃんと理解してるか聞いてくれます。
毎回レッスンを録画しているので生きた英語をお伝えするためにこのセリフの前の色々説明してくれている部分から紹介します。
精聴トレーニングについてはこちらの記事をどうぞ!
状況:先生がチェロを弾く上で大事な姿勢について説明してくれています。
ビデオNo.1
肩がリラックスしていることを確認するんだよ。
そこに余分な緊張のない状態を保つんだ。
そして、すべて背骨の上にある頭に託すんだ。先生の説明、納得してくれてるかい?
ビデオNo.2(No.1の説明の続き)
まるで小さな棒を持っているようなものだよね? そしてそれは上がっていくんだ。
でもってその上に逆さまにお椀を置くんだ。その上でバランスをとろうとしている感じ。
この説明、分かってもらえるかい?
まとめ
比較的簡単な英文として習った”Do you understand?” ですが、使われる場面や口調で失礼に当たることを紹介しました。
我々英語を第2外国語として学んでいる立場だと、ネィティヴに自分の説明がきちんと伝わっているか聞く場面が多くあると思います。
その時は決して”Do you understand?”とダイレクトに聞かず、その後に”what I mean?”を付け加えること、或は今回紹介した”Do you know what I mean?” “Does that make sense to you?” をぜひ使ってください。
と言うことで
“Does that make sense to you?”